確定申告のやり方を知りたい副業サラリーマン
今年、初めて確定申告をします。
確定申告のやり方をわかりやすく教えてください。
こういった質問に答えます。
本記事の内容
- 副業サラリーマンの確定申告!やり方をわかりやすく解説
- 副業サラリーマンの確定申告!流れをわかりやすく解説
- 副業サラリーマンの確定申告に関する質問3つ
初めて確定申告をするサラリーマンの方は、下記のような悩みを持っているのではないでしょうか?
- 確定申告のやり方がわからない
- 確定申告の流れを知りたい
- そもそも、確定申告をするべきか否かを知りたい
上記のような悩みを解決するために、今回の記事を書きました。
わかりやすく丁寧に解説しましたので、ぜひ今後の参考にしてください!
※記事は3分くらいで読み終わります。
副業サラリーマンの確定申告!やり方をわかりやすく解説
確定申告のやり方について、ポイントをまとめてみました。
- ポイント①:確定申告が必要なサラリーマンとは?
- ポイント②:確定申告書の提出期間は?
- ポイント③:確定申告の必要書類とは?
- ポイント④:確定申告書等作成コーナーとは?
- ポイント⑤:確定申告書の提出先は?
それでは、1つずつ解説していきます。
ポイント①:確定申告が必要なサラリーマンとは?
副業をやっているサラリーマンで、下記のいずれかに該当する人は、確定申告が必要になります。
- 在宅ワークなどの所得が、20万円超の場合
- 不動産投資の所得が、20万円超の場合
なお、所得の計算式は下記のとおり。
所得 = 収入金額 - 経費
より詳しい内容は、こちらが参考になります。
ポイント②:確定申告書の提出期間は?
確定申告書の提出期間は、原則として2月16日~3月15日までの1ヵ月です。
前年の1月1日~12月31日までに稼いだ所得が対象になります。
ちなみに、令和4年分の確定申告書の提出期間は、令和5年の2月16日(木)~3月15日(水)となっています。
ポイント③:確定申告の必要書類とは?
必要書類は、下記のとおり。
- その①:確定申告書
- その②:収支内訳書(or 青色申告決算書)
- その③:本人確認書類
- その④:銀行通帳
- その⑤:源泉徴収票
- その⑥:副業の収入などがわかるもの
- その⑦:その他
1つずつ、見ていきましょう。
✓ その①:確定申告書
確定申告書(第一表、第二表)を国税庁のサイトからダウンロードします。
令和4年分の確定申告から、確定申告書Bに一本化されました!
✓ その②:収支内訳書 (or 青色申告決算書)
サラリーマンが副業で得た所得は、原則として雑所得扱いになるので、一般的な確定申告(白色申告)を行います。
白色申告の場合は、「収支内訳書(一般用)」を用意します。
なお、下記の場合、事業所得扱いになるので、青色申告を選択することが可能になります。
- 副業からの収入が、300万円超の場合
- 記帳・帳簿の保存がある場合
この場合には、「青色申告決算書」を用意します。
いずれも、国税庁のサイトよりダウンロードできます。
青色申告については、こちらの記事をご覧ください。
>> 副業サラリーマンの青色申告【条件・メリットなどを解説】
✓ その③:本人確認書類
下記のいずれかを用意しましょう。
確定申告書を作成する際に必要になります。
- マイナンバーカード
- 通知カード + 運転免許証など
✓ その④:銀行通帳
所得税の納税や還付のために、口座情報が必要になります。
✓ その⑤:源泉徴収票
本業の給与所得などが記載されています。
確定申告書を作成する際に使用します。
✓ その⑥:副業の収入などがわかるもの
1月1日~12月31日までの収入が確認できるものが必要です。
具体的には、下記のとおり。
- 在宅ワーク:クラウドソーシングの報酬画面を印刷
- 不動産投資:家賃の明細書を用意
収支内訳書、確定申告書を作成する際に必要になります。
✓ その⑦:その他
生命保険料控除や地震保険料控除を受ける場合、控除を受けるための証明書が必要です。
保険会社から、ハガキなどが送られてきているはず…。
ポイント④:確定申告書等作成コーナーとは?
確定申告書等作成コーナーとは、国税庁のWebサイト。
画面の指示に従って、必要事項を入力すれば確定申告書と収支内訳書(or 青色申告決算書)が作成できます。
ポイント⑤:確定申告書の提出先は?
作成した確定申告書は、印刷して税務署に郵送(または持参)する他に、ネット経由で送信する(e-Tax)こともできます。
郵送(または持参)する際の提出先は、自宅の住所を管轄している税務署になります。
こちらで調べることができます。
e-Tax については、こちらが参考になります。
参考:e-Tax(国税庁)
副業サラリーマンの確定申告!流れをわかりやすく解説
確定申告の流れは、下記のとおりです。
- その①:必要書類を用意する
- その②:収支内訳書・確定申告書を作成する
- その③:期限内に確定申告書等を提出する
- その④:所得税を支払う or 還付を受ける
それでは、見ていきましょう。
その①:必要書類を用意する
まずは、必要書類を用意しましょう。
副業でWebライターなどの在宅ワークをしている、かつ一般的な申告(白色申告)のケースで解説します。
用意する必要書類
- ①:確定申告書
- ②:収支内訳書(一般用)
- ③:マイナンバーカード
- ④:銀行通帳
- ⑤:源泉徴収票
- ⑥:副業の収入がわかるもの
①・②は、国税庁のサイトで取得できます。
③は、通知カード + 運転免許証などでもOKです。
④は、所得税の支払い or 還付を受ける際に必要。← 初年度のみ、税務署に口座情報を提出。
⑤は、年末に勤務先からもらうもの。
⑥は、クラウドワークスなどのサイトの報酬画面を印刷しておけばOK。
なお、副業で不動産投資をしている方は、こちらの記事をご覧ください。
>> サラリーマンの確定申告!家賃収入がある人は必ずやろう!
その②:収支内訳書・確定申告書を作成する
国税庁の確定申告書等作成コーナーで、収支内訳書と確定申告書を作成しましょう。
✓ 収支内訳書(一般用)
収支内訳書は、収入と経費の明細を記載する書類です。
副業をしているサラリーマンは、一般用の収支内訳書を利用します。
✓ 確定申告書
令和4年分の確定申告から、確定申告書Aは廃止され、確定申告書Bに一本化されました。
※書類の表題は、A・Bの表記をせず「令和〇年分の所得税及び復興特別所得税の 申告書」に変更になっています。
参考:令和4年分確定申告特集 作成コーナーのマニュアル等(国税庁)
その③:期限内に確定申告書等を提出する
3月15日までに、下記のもの一式を税務署に提出します。
- 確定申告書
- 収支内訳書
- マイナンバーカードの写し
- 社会保険・生命保険・地震保険控除の関係書類 etc.
ちなみに、各書類への押印、源泉徴収票の添付は不要になっています。
また、税務署への提出方法は、下記のいずれかで行います。
- 税務署へ持参
- 税務署へ郵送
- ネットで送信(e-Taxを使う)
その④:所得税を支払う or 還付を受ける
所得税の支払いが必要な場合、4月下旬に銀行口座から所得税が徴収されます。
還付金の場合には、確定申告書の提出から1ヵ月~1ヵ月半くらいを目安に銀行口座に入金されます。
副業サラリーマンの確定申告に関する質問3つ
確定申告に関する質問を3つほど載せておきました。
- 質問①:副業で株式投資をしている場合、確定申告は必要?
- 質問②:不動産投資の副業、経費として計上できるものは?
- 質問③:在宅ワークの副業、経費として計上できるものは?
それでは、見ていきましょう。
質問①:副業で株式投資をしている場合、確定申告は必要?
原則として、売却益などが出た場合、確定申告が必要になりますが、
下記の手続きをすることで、確定申告は不要になります。
- 特定口座(源泉徴収あり)を開設する
- NISA口座を開設する
証券口座を開設するときに、上記のいずれかを選択して、株式投資を始めればOKです。
質問②:不動産投資の副業、経費として計上できるものは?
不動産投資の場合、経費として計上できるものは、下記のとおり。
- ローンの金利
- 減価償却費
- 損害保険料(火災、地震保険)
- 固定資産税
- 管理費、振込手数料 etc.
ちなみに、不動産所得が20万円以下であれば確定申告は不要です。
不動産所得 = 収入金額(家賃など)- 経費
計算式は、上記のとおりなので、経費はしっかりと計上しましょう!
質問③:在宅ワークの副業、経費として計上できるものは?
Webライターなどの在宅ワークの場合、経費として計上できるものは、下記のとおり。
- パソコン代(10万円未満のもの)
- プリンター代(10万円未満のもの)
- ネット代
- 用紙・インク代
- 書籍・テキスト代 etc.
ちなみに、雑所得が20万円以下であれば確定申告は不要です。
雑所得 = 収入金額 - 経費
余分な所得税をとられないように、経費はしっかりと計上しましょう!
今回は、以上となります。