株式投資のリスクを知りたい人
副業で株式投資を始めようと思います。
株式投資には、どのようなリスクがあるのでしょうか?
投資を始める前に知っておきたいので教えてください…。
こういった質問に答えます。
本記事の内容
- 【初心者向け】株式投資のリスクとは?
- 【株式投資】リスクの対処法6つを紹介
この記事を書いている私は、株式投資歴10年以上です。
サラリーマンだった頃に、株式投資を始めました。
日本の小型成長株、高配当株を中心に投資をしています。
株式投資など、投資のおかげで脱サラに成功し、今は田舎でのんびりと暮らしています。
今回の記事を読むことで、「株式投資のリスク」と「株式投資に伴うリスクの対処法」がわかります。
初心者向けに、体験談を交えて解説しました。ぜひ、今後の参考にしてください!
※記事は3分くらいで読み終わります。
【初心者向け】株式投資のリスクとは?
株式投資で考えられるリスクは、下記のとおりです。
- その①:株価が下落するリスク
- その②:企業が倒産や上場廃止になるリスク
- その③:売りたいときに売却できないリスク
- その④:配当金が減額またはゼロになるリスク
- その⑤:株価が安値から動かないリスク
1つずつ解説していきます。
その①:株価が下落するリスク
株式投資の最大のリスクです。
株式は預金や債券とはちがい、元本が保証されていません。
株価が下落する理由は、下記のとおり。
- 企業業績の悪化
- 株式の需給関係の悪化
- 株式市場全体が弱含み
- 国内外の景気・金利・為替の影響 など
その②:企業が倒産や上場廃止になるリスク
企業が倒産または上場廃止になってしまうケースも、まれにあります。
下記は、2022年に上場廃止になった銘柄です。
- 佐渡汽船(9176)
- グレイステクノロジー(6541)
その③:売りたいときに売却できないリスク
株式投資では、出来高が少ないために、「売りたいときに売却できない」リスク(流動性のリスク)に遭遇することもあります。
心配な方は、下記の2点に気をつけると良いでしょう。
- 時価総額50億円前後の小型株には投資しない
- 東京グロース市場の銘柄には投資しない
このような銘柄は、出来高が少なく、売買が成立しないケースもあり得ます。
その④:配当金が減額またはゼロになるリスク
配当金が減額またはゼロになるリスクも考えられます。
とくに、下記のような投資スタイルは危険なので、要注意です。
- 配当利回りランキング上位の銘柄に投資する
- マネー雑誌などに載っている高配当株に投資する
※もちろん、上記の銘柄がすべてNGということではありません。自ら考えて、投資することをオススメします。
日本郵船(9101)などの造船株は、業績の変動が激しく、このような高配当をいつまで続けられるか、かなり疑問です…。
その⑤:株価が安値から動かないリスク
株を安く購入したものの、株価がまったく動かないことも、リスクになります。
なぜなら、資金を効率的に運用できずに、時間という資源をムダにしているからです。
例えば、割安株を購入した後、何年間も株価が動かないリスク(→ バリュートラップ)が考えられます。
【株式投資】リスクの対処法6つを紹介
株式投資にともなうリスクの対処法は、下記のとおりです。
- 対処法①:分散投資をする
- 対処法②:損切りのルールを決め、実行する
- 対処法③:一度に大量購入しない
- 対処法④:中長期で投資を考える
- 対処法⑤:決算資料をしっかり調べる
- 対処法⑥:割安だからという理由だけで投資をしない
それでは、一緒に見ていきましょう!
対処法①:分散投資をする
1つの銘柄に集中して投資せず、複数の銘柄を購入しましょう。
1社のみに集中投資して、その銘柄の株価が大幅に下落したり、上場廃止になってしまった場合、すべての資金を失う可能性があるからです。
分散投資の具体例は、下記のとおり。
- 成長株と高配当株にバランス良く投資する
- 複数の業種に投資する → (例)情報・通信、サービス、不動産など
株式市場の世界では、「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります。
卵を1つのカゴに盛って、そのカゴを落としてしまうと、卵はすべて割れてしまいます。
ですが、いくつかのカゴに分けて卵を盛っておけば、すべての卵が割れるリスクは避けられます。
対処法②:損切りのルールを決め、実行する
損切りのルールを決めることで、株価下落による損失を小さくできます。
プロの機関投資家は、厳格にこの手法を取り入れていますが、個人投資家もマネをすると良いでしょう。
なぜなら、損切りをすることで、致命的なダメージ(= 投資資金を全額失う)を避けられるからです。
私の場合、損切りのルールを下記のように決めています。
- 成長株:3~4年保有し、2倍にならない場合 → 保有株すべて売却
- 高配当株:無配&業績の回復が見込めない場合 → 保有株すべて売却
「天井3日、底100日」(株価が高値にある期間は、数日!)という相場の格言があるように、
損失だけでなく、利益が発生している場合にも、利益確定のルールを決めておくとさらにGoodです。
対処法③:一度に大量購入しない
同じ銘柄に投資する場合、数回に分けて購入しましょう。
その理由は、「高値づかみ」を避けるとともに、取得単価を下げられるからです。
→ 結果的には、株価下落によるリスクも小さくなります!
そこでオススメなのが、ナンピン買いです。
1,000円の銘柄を300株購入する場合を考えてみます。
ケース① 1,000円で300株すべてを購入:取得単価 1,000円
ケース② 3回に分けて100株ずつ購入:取得単価 900円
計算式:{(1,000円 × 100株 )+(900円 × 100株 )+(800円 × 100株)}÷ 300株 = 900円
かりに、上記の銘柄が900円に下落した場合、ケース①では3万円の損失が発生しますが、ケース②では損失は発生しません。
対処法④:中長期で投資を考える
中長期のスパンで投資を行っていくことも大切です。
なぜなら、短期的な株価の上げ下げを気にせず、企業の成長にフォーカスして投資ができるからです。
私自身は、下記のルールで投資を行っています。
- 成長株:利益が出るまでには、3~4年かかると覚悟して投資
- 高配当株:大幅な減配や無配にならない限り、半永久的に保有
対処法⑤:決算資料をしっかり調べる
決算資料を調べて投資をすることも非常に重要です。
なぜなら、株式投資は企業の一部を所有することであり、その企業の状況を知ることが欠かせないからです。
このような方針で投資することにより、100%ではありませんが、株式投資にともなうリスクを軽減できます。
具体的には、下記の資料を調査します。
※すべて無料、各企業のIRページで取得できます。
- 決算短信 :3ヶ月に1度、企業の業績を確認できる
- 決算動画:社長の人柄&事業に対する自信などがわかる
- 決算説明資料:決算短信の内容が、図や表で説明されていて、理解しやすい
- 中期経営計画:3~4年後の企業の売上や利益の目標がわかる
- 有価証券報告書:5年分の業績の推移など、情報がたくさん記載されている
✓ 成長株投資
成長株では、下記の内容を調査します。
- 決算短信:3ヶ月ごとの売上高、営業利益などの進ちょく状況
- 決算短信:業績予想の修正の有無
- 中期経営計画:3~4年後の売上高、純利益の目標額、増加率
こちらの記事もご覧ください。
>>【2023年版】成長株投資とは?メリット・デメリットを解説
✓ 高配当株投資
高配当株では、下記の内容を調査します。
- 決算短信:3ヶ月ごとの売上高、営業利益などの進ちょく状況
- 有価証券報告書:過去10年間の配当金の実績
- 中期経営計画:今後3~4年間の配当方針
こちらの記事が参考になります。
対処法⑥:割安だからという理由だけで投資をしない
安い株価に魅力を感じて、割安株に投資することもNGです。
なぜなら、バリュートラップ(割安株のワナ)にハマる危険があるからです。
バリュートラップとは、安く買った企業の株価が、何年も上昇しないことです。
ほかの成長株や高配当株に投資していたら、利益を得られたかも知れません…。
→ このような損失を機会損失と言います。
割安株の具体例は、下記のとおり。
- 衰退している業界や業種の企業
- 長年、業績が低迷している企業
- 売上高や利益が横ばいで推移している企業
- 利益が、毎年赤字の創薬ベンチャー
いくら株価が安くても、このような企業には投資しないようにしましょう!
今回は以上です。