大石 哲之『コンサル一年目が学ぶこと』の書評・まとめを知りたい。
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- 『コンサル一年目が学ぶこと』の基本情報
- 『コンサル一年目が学ぶこと』の書評
- 『コンサル一年目が学ぶこと』のまとめ
- おわりに
『コンサル一年目が学ぶこと』は、元コンサルタントの大石さんが、自身の経験のみならず、複数のコンサルタントに取材し、まとめた「普遍的なスキル」30個のノウハウ集です。
今回この記事を書くにあたり、本書を読んでみましたが、外資系コンサルタント出身者がさまざまな会社・業界で活躍している秘訣を垣間見たような感じを受けました。
- 業種・業界を問わず、これから会社で働く新入社員
- コンサルタントのように仕事ができるようになりたい人
- 10年後、20年後にも役立つ「普遍的なスキル」を身につけたい人
このような人は、ぜひ『コンサル一年目が学ぶこと』を一読されることをオススメします。
それでは、しばらくの間、私の書評にお付き合いください。
※記事は3分くらいで読み終わります。
『コンサル一年目が学ぶこと』の基本情報
『コンサル一年目が学ぶこと』の基本情報については、下記のとおり。
- 書 名:コンサル一年目が学ぶこと
- 著 者:大石哲之
- 出版日:2014年7月30日
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 定 価:本体1,500円+税
著者の大石哲之さんのプロフィールは、こちら。
大石 哲之(おおいし てつゆき)
1975年東京生まれ。
慶応大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、株式会社ジョブウェブの創業をへて、株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役(現職)、株式会社タグボート監査役(現職)、一般社団法人日本デジタルマネー協会理事。
現在は、ビジネスコンサルタントとして、経営の支援や、創業などにかかわる一方、海外に移住し、場所・時間・国家にとらわれないライフスタイルを実践し、作家、ブロガー活動を通じて情報を発信している。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』著者紹介より
本書は、下記の4章で構成されています。
- 第1章 コンサル流話す技術
- 第2章 コンサル流思考術
- 第3章 コンサル流デスクワーク術
- 第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
本書を読むことで、一過性のものではなく、「10年後、20年後にも役立つビジネス・スキルとは何か?」がわかります。
『コンサル一年目が学ぶこと』の書評
『コンサル一年目が学ぶこと』の書評を紹介していきます。
- 書評①:身につけるべき「普遍的なスキル」がわかる
- 書評②:コミュニケーション能力を磨くコツがわかる
- 書評③:会社員に必要な思考術や問題解決力がわかる
- 書評④:デスクワーク術などのテクニックが学べる
- 書評⑤:プロとしてのビジネスマインドを学べる
それでは、見ていきましょう。
書評①:身につけるべき「普遍的なスキル」がわかる
著者の大石さんは、すべての会社員が身につけるべき「普遍的なスキル」として、下記の4つを取り上げています。
- コミュニケーション能力
- 思考術・問題解決力
- デスクワーク術
- プロフェッショナル・マインド
「たった4つか…」と思われるかも知れませんが、これらすべてをマスターできれば、会社員としての成功はもちろん、個人事業主や投資家、フリーランスとしても成功者になれる…と感じました。
書評②:コミュニケーション能力を磨くコツがわかる
本書を読むことで、コミュニケーション能力を磨くコツがわかります。
ポイントは、下記のとおり。
- 結論から話す
- 数字と論理で話す
- 「相手が本当に理解しているか?」を常に考える
- 相手(上司・顧客)の期待値を超える
営業マンはもちろん、事務系の会社員でも、上記のコミュニケーション能力を身につけられたら、一流のビジネスパーソンになれるでしょう。
書評③:会社員に必要な思考術や問題解決力がわかる
著者の大石さんが、本書でおすすめしている思考術は下記のとおり。
- ロジックツリー
- 事実・解釈・アクションの明確化
- 仮説思考
- 本質を追求する
特に、ロジックツリーや仮説思考などは、できる会社員になりたい人だけではなく、脱サラしてフリーランスや個人事業主になりたい人にも、おすすめの思考術です。
書評④:デスクワーク術などのテクニックが学べる
本書を読むことで、効率的なデスクワーク術を学ぶことができます。
具体的には、下記のとおり。
- 議事録作成の要点
- 資料作成(パワーポイント)のコツ
- エクセル、パワーポイントの操作術
- 目的ありきの読書術
これらのスキルは、業種・業界を問わず、すべての会社員が身につけるべきスキルだと思います。→ 他の会社や業界への転職の際にも有利になる!
書評⑤:プロとしてのビジネスマインドを学べる
本書を読めば、プロとしてのビジネスマインドを学ぶことができます。
私が本書を読んでいて感心したのは、おもに下記の5つ。
- 消費者から生産者へ発想を転換する
- 顧客や会社に貢献する(付加価値を与える)
- 「時間=お金」、顧客目線・会社目線でコスト意識を持つ
- よき師匠(先輩・上司)を見つけ、手本にする
- 自分の担当分野で任された仕事で、プロとして取り組む
これらの意識を持って仕事に取り組めば、将来的に独立起業しても成功者になれるでしょう。
『コンサル一年目が学ぶこと』のまとめ
『コンサル一年目が学ぶこと』のまとめについて紹介します。
- まとめ①:数字というファクト(事実)で語れ!
- まとめ②:顧客や上司の期待値を超えよ!
- まとめ③:ロジックツリーを使いこなせ!
- まとめ④:仮説思考で、意思決定をスピードアップ!
- まとめ⑤:議事録書きをマスターせよ!
- まとめ⑥:コンサル流読書術を身につけよ!
- まとめ⑦:「時間=お金=コスト」の意識を持て!
- まとめ⑧:真似すべき師匠(先輩・上司)と仕事せよ!
それでは、一緒に見ていきましょう。
まとめ①:数字というファクト(事実)で語れ!
わたしは、特にたいした経験もなければ、経営に関してはまったく何も知らない単なる新人でした。
しかし、顧客が知らなかった事実を数字で示すことによって、価値を認めてもらえたのです。
数字こそが、一年目の武器になる。おかしいと思ったら、事実を集めて数字にする。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』25pより
まとめ②:顧客や上司の期待値を超えよ!
ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待を常に超え続けていくことにほかならない。
顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』53pより
まとめ③:ロジックツリーを使いこなせ!
ロジックツリーが役立つ4つの理由
- 一生使える
- 全体が俯瞰できるようになる
- 捨てる能力が身につく
- 意思決定のスピードがあがる
ロジックツリーの基本は、コンサルティング会社に入らなくても身につけられる。
特に、現在でも古典として読み継がれている『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』(齋藤 嘉則)はロジックツリーと問題解決のバイブルで、わたしは繰り返しこの本を読んでは練習をしました。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』71-73pより
まとめ④:仮説思考で、意思決定をスピードアップ!
あらかじめ仮説を立てておくことで、調べるべきポイントを絞り込めていれば、効率的なリサーチをすることができる。
リサーチは、むやみに行ってはいけません。リサーチというのは、いつも仮説とセットで行われます。
仮説に対する検証作業として、リサーチを行う。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』92-93pより
まとめ⑤:議事録書きをマスターせよ!
議事録とは、
- 決定事項、確認事項を書き、関係者に確認し、決定するためのもの
- 決定事項を書いて、後日のための証拠に残すためのもの
大事なのは、決定事項のほかに、決まらなかったこと、次までにやっておくべきことを書くこと。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』113pより
まとめ⑥:コンサル流読書術を身につけよ!
効率のよい読書法や勉強法が必要となります。
基本的には、
- 読書の目的を絞る、明確にする
- ウェブを検索するように目次ベースで該当箇所を拾っていき、重要な部分だけ読む
- なるべく多くの文献を広く浅く当たる
というものです。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』143pより
まとめ⑦:「時間=お金=コスト」の意識を持て!
経営者は従業員に給料を払っています。
社員から見ると時間はお金ではないかもしれませんが、経営者から見れば社員の時間というものは、お金そのものです。というより、お金にしか見えないのです。
社員がサボっている、非効率的な仕事をしているのを見るとき、経営者はお金を失っているように感じるのです。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』174pより
まとめ⑧:真似すべき師匠(先輩・上司)と仕事せよ!
若いうちは、どのような仕事をするかより、誰と仕事をするかのほうが大事です。ですから、仕事選びよりも、いっしょに仕事をする人選びを大事にしてください。
人格的に、能力的に、この人だと思う人の影響を受けることです。
引用元:『コンサル一年目が学ぶこと』196pより
おわりに
今回は、『コンサル一年目が学ぶこと』の書評・まとめについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
本書には、この記事で紹介したビジネス・スキル以外にも、
- まずは「考え方」を考えよ
- 「PREP法」を使って結論から話せ
- 喋らないなら会議に出るな!
- 仕事の速さを3倍にする「重点思考」
など、ビジネスパーソンが身につけるべきスキルがたくさん語られています。
この本に書かれている30個のビジネス・スキルをマスターし、実践すれば、「どの業界・どの業種で働いても、一流になれる!」と感じました。
コンサルタント業界で働く人だけでなく、すべての会社員に一度は読んでほしい良書です。
今回は以上となります。