サラリーマン

稲盛和夫『働き方』の書評・要約まとめ【働くとは?】

2022/09/05

※当ブログではアフィリエイトを利用しています。

お悩みくん

稲盛和夫(著)『働き方』の書評・要約まとめを知りたい。

こういった悩みに答えます。

本記事の内容

  • 稲盛和夫『働き方』の基本情報
  • 稲盛和夫『働き方』の書評                                      
  • 稲盛和夫『働き方』の要約まとめ                                
  • まとめ

『働き方』は、京都セラミック株式会社(現 京セラ)の創業者で、国内外の経営者に影響を与え、かつ数多くの経営者から尊敬され慕われた、稲盛和夫さんの著書になります。

書籍の帯にもあるとおり、30万部を突破したロングセラーで、私も10年以上前に購入し、何度も読み返している名著です。

本書は、そんな稲盛さんが会社員に向けて、「なぜ働くのか?」「いかに働くのか?」を自らの経験をもとに、愛情をもって語ってくださいます。

今回は、私の座右の書でもある『働き方』の書評・まとめをしてみたいと思います。

※記事は3分以内に読み終わります。ぜひ、今後の参考にしてください!                  

稲盛和夫『働き方』の基本情報

『働き方』の基本情報については、下記のとおりです。

  • 書 名:働き方
  • 著 者:稲盛和夫
  • 出版日:2009年4月2日  
  • 出版社:三笠書房
  • 定 価:本体1,400円+税

著者の稲盛和夫さんのプロフィールは、こちらをご覧ください。

稲盛和夫(いなもり・ かずお)

1932年、鹿児島県生まれ。
鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現 京セラ)を設立。
社長、会長を経て、97年より名誉会長を務める。

84年には第二電電(現 KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。
このほか、84年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。
毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。

また、若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ。

引用元:『働き方』著者紹介より

~プロフィールの補足~

2005年、京セラ取締役を退任。
2010年、経営破綻した日本航空(JAL)の会長に就任。経営を再建。
今年(2022年)8月24日に逝去されました。

本書は、6つの章とプロローグ、エピローグから構成されています。

  • プロローグ 幸福になる「働き方」
  • 1章 「心を高める」ために働く
  • 2章 「仕事を好きになる」ように働く
  • 3章 「高い目標」を掲げて働く
  • 4章 今日一日を「一生懸命」に働く
  • 5章 「完璧主義」で働く
  • 6章 「創造的」に働く
  • エピローグ 「人生・仕事の結果」=「考え方×熱意×能力」

各章の表題をながめるだけで、読む前から圧倒されそうですが、そんなことは全くありません。

稲盛さんが自らの言葉でやさしく、丁寧に「働く」ことの本質を教えてくださいます。

本書を読むことにより、働くことの意義がわかるとともに、仕事が好きになり、仕事を通じて幸福ですばらしい人生を送るキッカケになるはずです。

※私が所有している書籍は、10年以上前に発行されたものですが、赤線がびっしり引かれていて、かなりボロボロです…。

稲盛和夫『働き方』の書評                  

『働き方』の書評を紹介していきます。

  • 書評①:「働く」ことを通じて、人生を好転させる秘訣がわかる
  • 書評②:人生・仕事で成功するための方程式がわかる

それでは、見ていきましょう。

書評①:「働く」ことを通じて、人生を好転させる秘訣がわかる

本書を読むことで、失敗や試練、困難の連続である人生を好転させる秘訣がわかります。

稲盛さん自身が、若いときに多くの挫折を経験されています。

  • 中学受験に2度失敗
  • 結核にかかり死線をさ迷う
  • 志望大学の受験に失敗
  • 大手企業への就職に失敗

稲盛さんは、このような不運ばかりの人生をたった1つのことで、大きく塗り替えることに成功したのです。

それは、自らの人生や運命を悔み・呪う考え方を改め、正しい「考え方」で、ただ一生懸命に働くという非常にシンプルなものでした…。

※正しい「考え方」については、後述する「要約まとめ④」をご覧ください。

書評②:人生・仕事で成功するための方程式がわかる

本書を読むことで、人生をよりよく生き、仕事で成功するための方程式がわかります。

私の仕事観、そして人生観は、1つの「方程式」に表すことができます。

それは、

人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

というものです。

引用元:『働き方』182pより

その上で、稲盛さんは3つの要素(考え方、熱意、能力)のうち、もっとも大切なものは「考え方」だとアドバイスします。

なぜなら、「熱意」や「能力」と違って、この「考え方」には、マイナスからプラスまでの大きな振れ幅があるからです。

そして、世をすね、人を妬み、まともな生き様を否定するような「考え方」はマイナスの「考え方」だとして、私たちに注意を促します。

※何度もすみません…。
 正しい「考え方」については、後述する「要約まとめ④」をご覧ください。

稲盛和夫『働き方』の要約まとめ                

『働き方』の要約まとめについて紹介します。

  • 要約まとめ①:なぜ働くのか?
  • 要約まとめ②:働くことは「万病に効く薬」
  • 要約まとめ③:「愚直に、真面目に、地道に、誠実に」働く
  • 要約まとめ④:正しい「考え方」とは?

それでは、見ていきます。

要約まとめ①:なぜ働くのか?

「なぜ働くのか」「何のために働くのか」- 多くの人が今、働くことの意義やその目的を見失っているようです。

本当は働きたくない、しかし食べていくためには、やむを得ないから働く。だから、できるだけ楽に稼げればいい。本当は、会社に縛られず、プライベートな時間を大切にして、自分の趣味に没頭していたい…。

私はそういう人たちに、なんとしても、私の考える正しい「働き方」を教えてあげたいのです。

引用元:『働き方』10-12pより

要約まとめ②:働くことは「万病に効く薬」

私は、働くことは「万病に効く薬」- あらゆる試練を克服し、人生を好転させていくことができる、妙薬(素晴らしい薬)だと思っています。

私たちの人生は、さまざまな苦難から成り立っています。

自分が望んだり、招いたりしたわけでもないのに、思いもかけない不幸が次々に襲ってきます。そのような苦難や不幸に翻弄されるとき、私たちは自らの運命を恨み、つい打ちひしがれそうになってしまうものです。

しかし、「働く」こと自体に、そのような過酷な運命を克服し、人生を明るく希望あふれるものにしていく、素晴らしい力が秘められているのです。

引用元:『働き方』13pより

要約まとめ③:「愚直に、真面目に、地道に、誠実に」働く

「人よりも多くの金銭を手にしたい」「人よりも高く評価されたい」- このような「欲望」は誰の心にも潜んでいて、それがかなわないとなると、人は「怒り」を覚え、「なぜ思った通りにならないのか」と「愚痴」や「不平不満」をこぼすようになる。

人間とは、つねにこの三毒(欲望・怒り・愚痴)に振り回されて生きている、因果な生き物なのです。

三毒を完全に除去できないまでも、まずはその毒素を薄めるように努めていかなければならないのです。

そのための唯一無二の方法と言っていいのが、一生懸命に「働くこと」なのです。

引用元:『働き方』44-45pより

本書を結ぶにあたり、仕事や人生を実り多きものにしてくれる、正しい「考え方」をご紹介して、結びとしたいと思います。

つねに前向きで、建設的であること。
みんなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っていること。
明るい思いを抱いていること。

肯定的であること。
善意に満ちていること。
思いやりがあって、優しいこと。

真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること。
利己的ではなく、強欲ではないこと。
「足るを知る」心を持っていること。

そして、感謝の心を持っていること。

引用元:『働き方』188-189pより

まとめ                             

今回は、『働き方』の書評・要約まとめについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

「平成のカリスマ経営者」として、いくつもの上場企業を経営された稲盛さんですが、人生のスタートは苦難や挫折の連続でした。

そんな稲盛さんが語られた言葉だからこそ、説得力があり、私たちの胸にもまっすぐ響きます。

最近は、雇用情勢の悪化や物価高による生活不安など、ともすれば私たちの考え方もマイナスの方へと向かいがちです。

そんな時、本書を手に取り、稲盛さんの正しい「考え方」を思い出し、「愚直に、真面目に、地道に、誠実に」仕事に取り組み、仕事を通じて「人生を好転」させていきたいものです。

今回は以上となります。

-サラリーマン
-