読書をするメリットやコツを知りたい社会人
社会人が読書をするメリットやコツを教えてください。
また、5月の連休が近いので、おすすめ本を何冊か聞かせてほしい…。
こういった質問に答えます。
本記事の内容
- 社会人は読書せよ!読書のメリット5つを解説
- 社会人は読書せよ!読書のコツは2つ
- 社会人のための読書案内:おすすめ本15冊を紹介
- まとめ:時間のない社会人こそ読書をしよう!
人生を豊かにするために、読書は欠かせない存在です。
知識や情報が得られるだけでなく、仕事や人間関係、生き方など、読書を通してたくさんのことが学べるからです。
ですが、社会人になると仕事や家庭の忙しさに追われて、読書の時間をつくることは簡単ではありません。
そこで今回は、私自身の失敗や成功体験をもとに、社会人が読書をするメリットやコツをわかりやすく解説します。
また、5月のゴールデンウイークが近づいています。有意義な休日を過ごせるように、15冊のおすすめ本も紹介しました。
ぜひ、読書を習慣にして、本を読むことの有用性や楽しさを体感してもらえると嬉しいです。
※2~3分で流し読みできます。
社会人は読書せよ!読書のメリット5つを解説
読書のメリットは、下記の5つ。
- その①:読書をすれば上位50%に入れる
- その②:仕事に役立つ知識・情報が得られる
- その③:語彙力・表現力・読解力・思考力が身につく
- その④:人生に必要な教養や知恵も身につく
- その⑤:新しい価値観や働き方・生き方のヒントをもらえる
それでは、1つずつ見ていきましょう。
その①:読書をすれば上位50%に入れる
まずは、こちらをご覧ください。
~ 47.3%が1か月に1冊も本を「読まない」と回答 ~
引用元:平成30年度「国語に関する世論調査」
- 本を読まない:47.3%
- 1か月に1, 2冊:37.6%
- 1か月に3, 4冊:8.6%
- 1か月に5, 6冊:3.2%
- 1か月に7冊以上:3.2%
上記は、文化庁が全国約2,000人の男女から回答を得た調査結果です。
この調査を見ると、日本人の約半数が本を読まないことがわかります。
「本を月に1冊読む」だけで、日本人の上位50%に入ることができ、
「読書を習慣にする」ことで、他者よりも優位に立つことができます!
その②:仕事に役立つ知識・情報が得られる
本を読むことで、仕事に役立つ知識や情報を得ることができます。
たとえば、自分が働く業界や分野に関する本を読むことで、最新のトレンド技術、ビジネス戦略などを知ることができます。
また、時間管理やリーダーシップ、コミュニケーション能力など、仕事に必要なスキルを向上させるための本もあります。
その③:語彙力・表現力・読解力・思考力が身につく
読書を継続的に行うことで、語彙力や表現力、読解力、思考力が向上します。
語彙力は、読書によって新しい言葉を覚えることで養われます。
表現力は、自分の意見を相手に伝えるために必要な能力であり、さまざまな本を読むことで、より正確で適切な表現方法が身につきます。
最近話題になっている、対話型のAIツール「ChatGPT」をうまく使いこなすには、この語彙力と表現力は必須の能力になっています。
読解力は、文章を理解するために必要な能力であり、日々たくさんの文章を目にする社会人には重要なスキルです。
思考力は、自分の考えを深める能力であり、社会人として適切な判断をする際にも必要になります。
その④:人生に必要な教養や知恵も身につく
読書をすることで、自分の視野が広がり、幅広いジャンルについて深く知ることができます。
たとえば、哲学や歴史、宗教の本を読むことで、その他大勢の人達よりも深い教養を身につけることができます。
また、禅や瞑想を知り実践することで、生きにくい現代社会を凛(りん)として生きていく知恵が授かります。
その⑤:新しい価値観や働き方・生き方のヒントをもらえる
本を読むことで、自分の考え方や価値観を広げられると同時に、新しい価値観や働き方・生き方を知ることができます。
たとえば、ミニマリストや断捨離の本を読むことで、「モノに支配されない」生き方を学べます。
また、脱サラした人やリモートワークで働く人、田舎暮らしを始めた人の体験記を読むことで、今まで自分が縛られていた固定観念(や先入観)を打ち砕くことができます。
さらに、小説やエッセイなどの作品を読むことで、異なる視点や人生観に触れ、想像力や感性が磨かれます。
社会人は読書せよ!読書のコツは2つ!
忙しい社会人が読書を習慣にするコツは、下記のとおり。
- その①:Amazonのサービスを使い倒す
- その②:「本を読むこと」のハードルを下げる
それでは、見ていきましょう。
その①:Amazonのサービスを使い倒す
読書を始めようとするときに、図書館の利用を考える人も多いと思いますが、下記のようなデメリットがあり、あまりオススメできません。
- 借りた本を返却するのが面倒
- 読みたい本や最新の本がない
- いつまでも手元に置けない
- 本に赤線やマーカーが引けない
みなさんも経験があるかと思いますが、最初の数カ月は頑張って図書館に通うのですが、だんだんと足を運ばなくなってしまいます…。
そこで、私がオススメするのは、Amazonプライムを利用して、いつでも本を読める環境をつくることです。
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読みたい本さえ手元にあれば、本をカバンに入れて持ち歩いたり、枕元に本を2~3冊、置いておくだけでも読書の習慣が身についてきます。
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その②:「本を読むこと」のハードルを下げる
読書のハードルを下げることも、重要なポイントになります。
なぜなら、SNSやYouTubeなど、移動時間やスキマ時間を埋めてくれるものは他にもたくさんあるからです。
サラリーマンだった頃に、私が実践していた方法は下記のとおり。
- 本をつねに持ち歩く
- 電子書籍を利用する
- オーディオブックを利用する
時間や場所、置かれている状況に応じて、これらの3つを上手く使い分けていました。
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とりあえずは、2カ月間だけ試してみるのもアリです!
社会人のための読書案内:おすすめ本15冊を紹介
以下で1冊ずつ、紹介していきます。
①:『読書する人だけがたどり着ける場所』
教育学者で、テレビなどマスコミでも活躍している齋藤孝さんの本。
本書のポイントは読書の有用性だけでなく、「本との向き合い方」を語っているところ。
齋藤先生は、「ネットで文章を読むことと、本を読むことは違う」と指摘。
読書が、あなたの知識や思考力、人格、そして人生そのものに「深み」を与えるとアドバイスします。
そして、その知識や思考力を深めるために、「いかに本と向き合うか」を丁寧に教えてくれます。
SNSやネットが全盛の今だからこそ、読書の重要性がわかる1冊。
②:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』
本書は、フリーランスライターの古賀史健さんが書いた1冊。
文章を書くことが苦手な人やライター初心者向けに、ライティングのコツを具体的にわかりやすく教えてくれる良書です。
本書を読むことで、「話せるけど書けない」という悩みを解決できると同時に、より良い文章を書くための方法を学ぶことができます。
あなたが何歳であれ、ここで文章力という武器を手に入れておくことは、将来に対する最大級の投資になる。
引用元:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』
③:『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来』
本書は、Googleチャイナの元社長カイフー・リーさんとSF作家のチェン・チウファンさんの共作。
2041年を舞台にした10個のSFストーリーと、各ストーリーに対するテクノロジー解説で構成されています。
個人的には、大規模言語モデルGPT-3や汎用人工知能(AGI)がテーマの「未来3 金雀と銀雀」や、AIと仕事、ベーシックインカムがテーマの「未来8 大転職時代」を興味深く読みました。
膨大な資料をもとに、わかりやすく、かつ説得力のある物語を展開していて、AI技術の進歩がもたらすさまざまな問題点を浮き彫りにしています。
④:『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』
ここ数カ月、マスコミやネットで話題の生成AI、ChatGPT(チャット・ジーピーティー)。
ChatGPTは、大規模言語モデルを基盤として、人間と自然な対話ができるAIとして開発されました。
※開発したのは、アメリカのOpenAI社。
本書は、対話形式で構成されており、著者(古川渉一さん)がエンジニアであるため信頼性が高く、読みやすい内容になっています。
ChatGPTのおもな機能や、ビジネス分野での活用法、著作権や法律面の課題なども解説されていて、生成AIに興味・関心のある人におすすめの1冊です。
余談ですが…
古川渉一さんは、デジタルレシピ社の取締役CTO(最高技術責任者)。
デジタルレシピ社は、AIライティングツール、Catchy(キャッチー)をリリースしている日本の会社で、OpenAI社の大規模言語モデル「gpt-3」を使用ています。
⑤:『働き方5.0』
著者は、筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一さん。
本書は、今後ますます進化するAIやロボットとどうやって人間が折り合いをつけていくのかが学べる1冊です。
ホワイトカラーがAIに仕事を奪われると叫ばれている現在、落合さんはブルーカラーでもなく、ホワイトカラーでもない「クリエィティブ・クラスを目指せ!」とアドバイスします。
落合さんが提唱する「クリエィティブ・クラス」とは、創造的かつ専門性を持った知識労働者のこと。
ChatGPTなどの生成AIの登場によって、落合さんの提案がますます現実味を帯びてきました。
この本を読むことで、自分自身の価値を見つめ直し、新しい時代に向けて自分を磨いていくキッカケになるでしょう。ぜひ手に取ってほしい1冊です。
⑥:『2030 半導体の地政学』
半導体は今、戦略物資として大注目されています。
米中対立が先鋭化し、日本の政府や経済界も半導体産業の復活に意欲的です。
ここ最近は、沈静化しましたが、ひと頃のマスコミでは、経済安全保障、米中対立、TSMC、ラピダス、次世代半導体などのニュースが連日報道されていました。
本書を読むことで、TSMC(台湾の半導体製造企業)の日本誘致やラピダスの設立など、マスコミで報道されたニュースの背景が手に取るようにわかります。
面白くて、ためになる社会人に必読の1冊! 半導体業界で働く人だけでなく、すべての会社員・社会人におすすめします。
⑦:『教養としての投資』
本書は、ファンドマネージャーの奥野一成さんが、株式投資の魅力と長期投資の重要性を解説した1冊です。
奥野さんは、「ただ働くだけの労働者1.0から脱却し、自己投資と株式投資を始めて、労働者2.0を目指せ!」とメッセージを送ります。
この本を読むことで、「投資の本当の意味」、「資本家としての思考法」を学べます。
また、奥野さんは、ウォーレン・バフェット流の投資哲学を取り入れていて、その投資術を知ることもできます。
⑧:『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』
この本の作者は、作家の橘玲さん。
不動産、投資、保険、税金といった、お金に関する「意外な盲点」がたくさん書かれていて、読み進めるうちに、あなたの考え方がアップデートされていきます。
具体的には、「持ち家信仰」から解放されることで、「数千万円ものお金と自由な生き方」を無駄にせずに済みます。
また、生命保険の見直しによって、毎月の支出を大幅に減らすことも期待できます。
住宅ローンの落とし穴や個人事業主になるメリットなど、社会人として知っておくべき情報が満載です。
⑨:『道をひらく』
『道をひらく』は、経営の神様と言われた松下幸之助さんのロングセラー。
1968年(昭和43年)に発売されて以降、何度も版を重ね、令和の時代になった今もなお、多くの人たちに読み継がれています。
道
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。
自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道…。
引用元:『道をひらく』
「素直な心」、「自然とともに」、「雨が降れば傘をさす」、「世間というもの」、「商売の尊さ」、「手を合わす」、「こわさを知る」etc.
仕事で落ち込んだとき、人生に迷ったとき、重大な決断に迫られたとき…。
そんなとき、本書を紐解いてみましょう。私たちを導いてくれる、松下さんからのアドバイスが聞こえてくるはずです。
ちなみに、社会人の働き方を教えてくれる『社員心得帖』もオススメ!
⑩:『生き方』
平成の名経営者と呼ばれた稲盛和夫さんの著書『生き方』は、私のバイブルです。
京セラ、KDDIという大企業を創業し、JALの経営再建にも尽力された稲盛さんの人生哲学に耳を傾けましょう。
「考え方を変えれば人生は180度変わる」、「寝ても覚めても強烈に思いつづける」、「原理原則から考える」、「日々の労働によって心は磨かれる」、「足るを知る」etc.
私の手元にある本書はかなりボロボロで、赤線がびっしりと引かれています。
いまでも、何かに迷ったときには、この稲盛さんや松下幸之助さんの本を読み返します。
出版元のサンマーク出版にも、「本を読んで、初めて涙を流した」、「新しい人生を生きてみたいと思った」など、たくさんの声が寄せられているとのこと。
ぜひ、あなたも稲盛さんの熱いメッセージを受け取ってください!
⑪:『コンサル一年目が学ぶこと』
本書は、ビジネスパーソンにとって必読の書。
コンサル業界はもちろん、どの業界・業種にも通用する「普遍的なスキル」が30個まとめられています。
著者の大石哲之さんは自身の経験だけではなく、複数のコンサルタントに取材を行い、本書を完成させました。
この本を読めば、「ロジックツリー」や「仮説思考」、「パワーポイントの操作術」など、ビジネスパーソンが身につけるべきスキルや考え方を学べます。
⑫:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』
本書は、ミニマリストの佐々木典士さんが書いた1冊。
佐々木さんは、ミニマリズムを以下のように定義しています。
- モノは自分に必要な最小限にする
- 大事なもののために、それ以外のモノを減らす
また、ミニマリストになって良かったこと、変化したことを10個ほど列挙しています。
- 時間ができる
- 感謝できる
- 生活を楽しめる
- 人と比べなくなる etc.
佐々木さんがミニマリストになる前と後の写真や、ほかのミニマリストさんの写真なども載っていて、ただ眺めるだけでも楽しめます。
家の中が「モノ」に占領されていて、イライラしていませんか?
まずは、身の周りの「モノ」から1つずつ減らしていきましょう!
⑬:『清貧の思想』
著者は、小説家で評論家の中野孝次さん。
「モノ」と「カネ」への執着を捨て、「心の平安をひたすら求めよ!」と説く1990年代後半のベストセラー本です。
※1990年代後半、日本はバブル経済に沸いていました。
道元、良寛、本阿弥光悦、松尾芭蕉、吉田兼好、鴨長明、池大雅…。
内面の充実(心の豊かさ)を求め、簡素に生きることを旨とした、古き良き日本人たちの生き方が紹介されています。
個人的には、良寛、松尾芭蕉、吉田兼好の解説部分がオススメ。
物や情報が溢れかえる今だからこそ、彼らの生き方が参考になると強く思います。
⑭:『禅、シンプル生活のすすめ』
著者は曹洞宗の住職、枡野(ますの)俊明さん。
- 脱いだ靴を揃える
- 平凡な一日にこそ、感謝する
- 「今」を生きる
- 十五分、早起きしてみる
- 部屋をシンプルに整える
- 手を合わせる
- ひとりの時間をもつ
- 自分の手で自然に触れる
どこからでも読めて、2~3ページ読むと、心が「スッ」と軽くなる1冊。
シンプルに暮らしていくヒントがたくさん書かれています。
⑮:『センス・オブ・ワンダー』
著者のレイチェル・カーソンさんは、アメリカのベストセラー作家で、海洋生物学者。
本書は、レイチェルさんと4歳のロジャーくん(彼女の姪の息子)が海辺や森の中を探索し、星空や夜の海をながめた経験を、美しく繊細な言葉で綴った1冊。
たとえば彼女は、秋の庭で小さな声で鳴く虫をこのように表現します。
なかでも心ひかれて忘れられないのは、「鈴ふり妖精」とわたしが呼んでいる虫です。
ほんとうにその音は、小さな小さな妖精が手にした銀の鈴をふっているような、冴えて、かすかで、ほとんどききとれない、言葉ではいいあらわせない音なのです。
引用元:『センス・オブ・ワンダー』
センス・オブ・ワンダーとは、不思議さ・神秘さに驚嘆することのできる〝感性〟
わずか50ページほどの薄い本ですが、目を通すたびに、心が洗われます。
まとめ:時間のない社会人こそ読書をしよう!
今回は、社会人の方向けに「読書のメリット」と「読書を続けるコツ」、おすすめ本を15冊紹介しました。
記事のポイント
- 月に1冊、本を読めば上位50%に入れる
- 読書のメリットは、意外にたくさんある
- 読書を習慣にするコツは、Amazonを使い倒すこと
また今回のおすすめ本は、
「AI、現代社会、投資、働き方、生き方、自分との対話、自然との対話」をテーマに選んでみました。
この記事を通じて、読書の魅力を少しでも伝えられたら幸いです。
今回は以上です。