池上彰・監修『なぜ僕らは働くのか』の書評・まとめを知りたい。
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- 『なぜ僕らは働くのか』の基本情報
- 『なぜ僕らは働くのか』の書評
- 『なぜ僕らは働くのか』のまとめ
- おわりに
『なぜ僕らは働くのか』は、主人公のハヤト君(中学2年生)を通じて、「世の中や社会の仕組み」「働くことの意義」「人生への向き合い方」などを、楽しく学べる1冊になっています。
全編、カラー印刷のマンガやイラストで構成されていて、大変読みやすいのも特徴。
もともと、中高生向けに書かれた本ですが、新社会人や20~40代の会社員など、幅広い世代におすすめしたい書籍です。
とくに、このように人たちに、ぜひ読んでほしいです…。
- 自分の仕事に不満・不安を持っている人
- 「働く」ことについて、自分の頭の中を整理したい人
- 日々の忙しさの中で、忘れていた「大事なこと」を思い出したい人
『なぜ僕らは働くのか』を読み終わった後には、清々しい読後感を得られるとともに、新たな気持ちで仕事に臨めるようになるでしょう。
それでは、『なぜ僕らは働くのか』の書評・まとめを開始します!
『なぜ僕らは働くのか』の基本情報
『なぜ僕らは働くのか』の基本情報については、下記のとおり。
- 書 名:なぜ僕らは働くのか
- 監 修:池上彰
- 出版日:2020年3月19日
- 出版社:学研プラス
- 定 価:本体1,500円+税
本書は、下記の6章で構成されています。
- 第1章 仕事ってなんだ?
- 第2章 どうやって働く? どうやって生きる?
- 第3章 好きを仕事に? 仕事を好きに?
- 第4章 幸せに働くってどういうこと?
- 第5章 大人も知らない未来の ”働く”
- 第6章 いま あなたたちに伝えたいこと
現在の仕事に不満や不安のある方、働くことを改めて考えたい方は、ぜひ本書を一読することをオススメします。
『なぜ僕らは働くのか』の書評
『なぜ僕らは働くのか』の書評を紹介していきます。
- 書評①:「仕事」とは何なのか? その本質がわかる
- 書評②:「会社員」として働くことの意義がわかる
- 書評③:世の中は「仕事」でつながっていることがわかる
- 書評④:「仕事」と「お金」の大切な関係がわかる
それでは、見ていきましょう。
書評①:「仕事」とは何なのか? その本質がわかる
この本を読むことで、「仕事」とは何なのか、その本質がわかるようになります。
「仕事」とは、誰かの役に立つこと
自分の仕事だけではなく、世の中にある様々な仕事の「核となる部分」を再認識することが大切です。
- どんな仕事も誰かの役に立っている
- 誰かに必要なモノ・コトが、仕事として存在している
今の仕事に疑問や不満がある方には、自らの仕事を振り返るキッカケになります。
書評②:「会社員」として働くことの意義がわかる
「仕事」とは、誰かの役に立つこと
ほかの誰かや社会に対する貢献が、仕事を定義する重要なキーワードであることはわかりましたが、貢献の仕方が見えにくい仕事も存在します。
この本では、「会社員」がその典型例だと、気づかせてくれます。
会社員の特徴は、下記のとおり。
- 直接的には、社会への貢献の仕方が見えにくい
- 会社というチームの中で、1つのパートを担当している
- チームにはいろいろな役割が必要で、誰もが欠かすことのできない存在
「会社員のひとり」としてではなく、「会社というチーム」として社会に貢献していることを教えてくれます。
書評③:世の中は「仕事」でつながっていることがわかる
この本を読めば、「1つのモノ(商品・サービス)は、いろいろな人の仕事でできている」ことを再認識できます。
例えば、「一杯のラーメン」にも、いろいろな人たちが係わっていることがわかります。
- ラーメンを作る料理人
- 麺やスープ、メンマの生産者
- のりを養殖する人
- 小麦・野菜・肉・卵などの生産者
- 食材を海外から運搬する人
このように考えると、私たちは日本や世界で働く誰かと、知らず知らずのうちにつながっていることがわかります。
また、このように想像できることが、日々の感謝や感動、ひいては自分自身の仕事に対する誇りにもつながっていきます。
書評④:「仕事」と「お金」の大切な関係がわかる
この本読むことで、「仕事」と「お金」の正しい関係がわかるようになります。
「仕事」とは、誰かの役に立つこと → 誰かがしてくれた「仕事」に、お礼の気持ちを伝えたい → 「お金」を払うことで、「ありがとう」の気持ちを伝える
私たちは、日々の暮らしの中で、さまざまな商品やサービスの恩恵を受けています。
ともすると、「お金が先」だと思いがちですが、「ありがとう」の気持ちを伝えるために「お金」を払うという原点に立ち返ることができます。
『なぜ僕らは働くのか』のまとめ
『なぜ僕らは働くのか』のまとめについて紹介します。
- まとめ①:私たちは誰かの「仕事」に助けられて生きている
- まとめ②:誰かの役に立つことが「仕事」になる
- まとめ③:会社員は、貢献の仕方が見えにくい仕事
- まとめ④:生き生きと働くための「小さな視点」
- まとめ⑤:幸せな働き方・生き方は、あなたが決める
- まとめ⑥:人生に正解はない
それでは、一緒に見ていきましょう。
まとめ①:私たちは誰かの「仕事」に助けられて生きている
私たちが生活をするとき、そこには必ず人と人とのつながり合い、助け合いがあるということです。
- 勉強がわからない
- 頭が痛い
- 映画が見たい
- ステーキが食べたい
- マイホームが欲しい
自分ではできないこと、労力や時間を割けないことを、他の人がする「仕事」に助けてもらう。
こうした、「仕事」による助け合いのネットワークの中で、私たちは生きているのです。
引用元:『なぜ僕らは働くのか』22-23pより
まとめ②:誰かの役に立つことが「仕事」になる
「どんな仕事も誰かの役に立っている」
「誰かにとって必要なもの・ことが、社会の中で仕事として存在している」なぜ僕らは働くのか、その答えの1つは、助け合いでつくられるこの社会の一員になるためです。
社会の中で助けられるだけではなく、自分も自分ができることをして誰かの役に立つ、社会に貢献する、それが私たち一人ひとりのすべきことなのです。
引用元:『なぜ僕らは働くのか』25pより
まとめ③:会社員は、貢献の仕方が見えにくい仕事
これらの例(医師、芸能人)は社会への貢献の仕方がわかりやすい仕事ですが、一方で、どう役に立っているのかわかりにくい仕事もあります。
一般的な会社員の仕事がそうでしょう。コンピュータに向かっていたり、会議や打ち合わせをしていたりと、その仕事がなんの役に立っているのか、一見しただけではわかりません。
そういう場合は、会社を1つのチームとして考えてみるとわかりやすくなります。
たとえばゲームを作る会社の場合、ゲームを企画・考案する人、考案した通りに動くようにプログラミングする人、みんなにゲームを知らせるための宣伝を担当する人など、いろいろな役割の人がいて、チームで仕事を成し遂げます。
引用元:『なぜ僕らは働くのか』26pより
まとめ④:生き生きと働くための「小さな視点」
どんな仕事だって、この社会の中で欠かせない素晴らしい役割を担っているはずで…。
それに気づいているか気づいていないかが、仕事のやりがいを感じている人と、そうでない人の差なのかもしれない。
引用元:『なぜ僕らは働くのか』120pより
まとめ⑤:幸せな働き方・生き方は、あなたが決める
iPhoneなどを世に送り出したアップル社の創始者、スティーブ・ジョブズはこんなスピーチをしました。
「私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしています。『もし今日が最期の日だとしても、今日やろうとしていることをするだろうか』と。『違う』という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。」
命がいつか果てる人間にとって、時間をどう使うかというのは、命をどう使うかと同じこと。
このスピーチは、自分の心が「やりたい」と言っていることに素直に従うことの大切さを教えてくれます。
引用元:『なぜ僕らは働くのか』138pより
まとめ⑥:人生に正解はない
「なぜ僕らは働くのか」
この問いには、100人いれば100通りの答えがあります。
同じ人だとしても、置かれている仕事の環境、年齢、家庭の状況などが変わると答えも変わるでしょう。
正解はないのです。
正解はないけど、誰もが自分なりの答えを持っている。
引用元:『なぜ僕らは働くのか』210pより
おわりに
今回は、『なぜ僕らは働くのか』の書評・まとめについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
- 「働く」ことの本来の意味を思い出したいとき
- 自分の仕事や会社に、疑問や迷いを生じたとき
- 人生に悩んだり、元気になりたいとき
- 新しい仕事や生き方にチャレンジしたいとき
このような気持ちになったら、ぜひ本書を手に取ってみてください。
あなたが、「新たな道」へ進むための活力を与えてくれると信じます。
大事なことは、みんなが同じように働くことではありません。
自分らしく無理なく働くこと、そして幸せを感じるように暮らしていくことが大事なのだと思います。