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『ピーター・リンチの株の法則』を解説!【書評・まとめ】

2022/11/29

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株式投資を始めたい投資初心者

お悩みさん

『ピーター・リンチの株の法則』の書評・まとめを知りたい。

こういった質問に答えます。

本記事の内容

  • 『ピーター・リンチの株の法則』の基本情報
  • 『ピーター・リンチの株の法則』の書評            
  • 『ピーター・リンチの株の法則』のまとめ              
  • おわりに

『ピーター・リンチの株の法則』は、今から約30年前(1993年)にアメリカで発売された、ベストセラー〝Beating the Street〟の翻訳本です。

著者のピーター・リンチさんは、「マゼラン・ファンド」を運用し、大成功を収めた伝説のファンド・マネージャー。

私が、株式投資で参考にしている下記のメンターも、ピーター・リンチさんを尊敬し、株式投資の師匠と公言しています。

  • 個人投資家のエナフン(奥山 月仁)さん
  • 複眼経済塾の渡部 清二さん

株式投資歴10年以上の私も、書籍を通じて、ピーター・リンチさんの株式投資に対する考え方や銘柄選択術などを学んできました。

今回は、私の大好きな1冊『ピーター・リンチの株の法則』の書評・まとめを解説します。

※記事は3分くらいで読み終わります。

『ピーター・リンチの株の法則』の基本情報              

『ピーター・リンチの株の法則』の基本情報は、下記のとおりです。

  • 書 名:ピーター・リンチの株の法則
  • 著 者:ピーター・リンチ
  • 出版日:2015年2月27日            
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 定 価:本体1,800円+税

ピーター・リンチさんのプロフィールは、こちら。

ピーター・リンチ

1944年生まれ。

ボストン大学を経て、ペンシルベニア大学ウォートン校でMBAを取得。

1969年フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ社に証券アナリストとして入社。

1977年から1990年まで、マゼラン・ファンドの運用にあたる。

この間、全米でもトップクラスの運用成績をあげ、タイム誌から「全米でNO.1のファンド・マネージャー」と讃(たた)えられた。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』著者紹介より

本書は、18章で構成されています。

おもなものは、下記のとおり。

  • 序 章:それでも株を買わない?
  • 第 1 章:聖アグネスの奇跡 - アマチュアでも勝てる!
  • 第 8 章:小売株は、ショッピング・モールで探せ!
  • 第10章:不動産市場が急落したら、家具店や園芸店に目を向けろ
  • 第11章:体験に勝る調査はない - 格安理容店で危機一髪!
  • 第15章:公益株は長期の視点で判断しよう
  • 第17章:私のファニーメイ日誌 - 最も情熱を注いだ銘柄の16年間の記録

さらに、おまけとして、彼の投資人生から生み出された株式投資の教訓(「ピーター・リンチの25の黄金律」)がまとめられています。 ← これが、かなり株式投資に有益!

※こちらの教訓については、書評③でその一部を紹介します!

『ピーター・リンチの株の法則』の書評                                  

『ピーター・リンチの株の法則』の書評は、こちら。

  • 書評①:リンチさんの13年間の投資経験を追体験できる
  • 書評②:リンチさんから株式投資のアドバイスをもらえる
  • 書評③:株式投資の教訓(「ピーター・リンチの25の黄金律」)を学べる

それでは、見ていきましょう。

書評①:リンチさんの13年間の投資経験を追体験できる

本書を読むことで、リンチさんの13年間の投資経験を追体験することができます。

彼は、1977年から1990年までマゼラン・ファンドを運用しました。

その間、1979年には第2次オイルショック、1987年10月にはブラックマンデー(世界的な株価大暴落)などを経験。

その他にも、数年に一度の景気後退や個別企業の業績変動の波を乗り越え、最終的には運用資産を777に育て上げます。

  • リンチさんは、自身の投資経験について、成功も失敗も包み隠さず公開してくれています。
  • 株式投資の初心者が、投資のスタート時点でこれらを知ることで、他の投資家を一歩リードできます!

書評②:リンチさんから株式投資のアドバイスをもらえる

本書を読むことで、株式投資のヒントをたくさん得ることができます。

  • 株式投資では、常に分散投資を心がけよ
  • 投資する銘柄の数は、自分が把握できる範囲内
  • 優れた会社は、配当を毎年増やすのが普通である
  • 長期的には、小型株を買った方がよい
  • 一定の期間を空けて、機械的に投資せよ

手元にある私の本は、赤線がびっしりと引かれていて、投資判断に迷った時など今でも読み返しています!

書評③:株式投資の教訓(「ピーター・リンチの25の黄金律」)を学べる

本書を読めば、リンチさんが13年間の投資人生で会得した株式投資の教訓を学べます。

一部ですが、紹介します。

  • 投資は楽しい。エキサイティングだ。ただし、下調べを全くやらずに手を出すのは危険だ。
  • 自分はどんな株を持っているのか、なぜそれを持っているのか - この2点をちゃんと把握しておくこと。「こいつは間違いなく値上がりするぜ!」という話は当てにならない。
  • 人気業種の人気株は避けること。株価が着実かつ大きく上昇していくのは、不人気で成長が止まった業界の素晴らしい企業の株だ。
  • 株に1,000ドル投資する場合、損失は最悪でも1,000ドルだ。しかし、辛抱強く取り組めばいずれ1万ドル、いや5万ドルの利益が得られる可能性がある。投資人生を実りあるものにするには、大化けする銘柄をほんのいくつか手に入れるだけで十分だ。
  • 株で利益を得られるだけの知力は誰にでもある。問題は胆力だ。恐怖に駆られて何もかも売り払ってしまいたくなる人は、株にも株式投信にも手を出さないほうがいい。
引用元:『ピーター・リンチの株の法則』361-363pより

すべてを知りたい方は、ぜひ『ピーター・リンチの株の法則』を購入してみてください!

『ピーター・リンチの株の法則』のまとめ                

『ピーター・リンチの株の法則』のまとめは、こちら。

  • まとめ①:成長株を5銘柄に分散投資する
  • まとめ②:優良企業の株が急落した時がチャンス!
  • まとめ③:90秒で説明できない株には手を出すな!
  • まとめ④:外食株や小売株は、今後もチャンスあり
  • まとめ⑤:儲けるための銘柄選びのコツ
  • まとめ⑥:プロの投資家でも、たくさん失敗する
  • まとめ⑦:さえない業界の素晴らしい企業を探せ!
  • まとめ⑧:循環株(自動車・鉄鋼など)への投資は難しい

それでは、一緒に見ていきましょう!

まとめ①:成長株を5銘柄に分散投資する

成長株を5銘柄選び出せば、3銘柄は予想通りの値動きを示し、1銘柄は予想もしないトラブルに巻き込まれて値下がりし、残る1銘柄は想像だにしない大成功を収めて驚異的なリターンをあげる。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』47pより

まとめ②:優良企業の株が急落した時がチャンス!

マゼランが好スタートを切ったのは、決して不思議なことではなかった。

組み入れ比率の最上位10銘柄のPERは、1978年には4~6倍で79年には3~5倍だったからだ。

優良企業の株が年間利益の3~6倍で買えるなら、個別株投資で損を出すことはほとんどあるまい。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』138pより

まとめ③:90秒で説明できない株には手を出すな!

実際、株の話は90秒もあれば足りる。

どこかの株を買うことにしたというのなら、なぜそう決断したのかを小学5年生でも理解できるシンプルな言葉で、そして小学5年生が飽きてしまわないように手早く説明できるようにすべきだ。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』146pより

まとめ④:外食株や小売株は、今後もチャンスあり

私はレストラン・チェーン小売業者の長期的な可能性に次第に惹かれるようになっていた。

全国展開していけば、年利20%もの成長が1015年間続く可能性もあったからだ。
これはすごい数字である。

もし利益が年20%のペースで増えれば、3年半で2倍になるし7年で4倍になる。

株価はそれに伴って上昇するし、増益率より早いペースで上昇することも多い。
将来性のある企業の株価には、投資家は大きなプレミアムを乗せることをいとわないからだ。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』150pより

まとめ⑤:儲けるための銘柄選びのコツ

銘柄選択の究極の目標は、掘り出し物を見つけることにある。

相場が下落して資産が10~30%減ったとしても、どうということはない。
直近の相場下落は災厄ではなく、株を安い価格で買い増す好機なのだ。

財産とは、そうやって時間をかけて作られるものなのだ。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』162pより

まとめ⑥:プロの投資家でも、たくさん失敗する

マゼランに組み入れた銘柄の中には、成功した銘柄だけでなく、利益を生まずに終わったものもたくさんある。

ひとつの銘柄で損失を出すことは、決して恥ずかしいことではない。誰でもやっていることだ。

恥ずかしいのは、ファンダメンタルズが悪化している銘柄を持ち続けたり買い増したりすることである。

私はそれだけは避けるように務めてきた。10倍株(テンバガー)よりも損を出した銘柄のほうが多かったが、経営破綻に向かっているような企業の株を買い増し続けることはしなかった。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』195pより

まとめ⑦:さえない業界の素晴らしい企業を探せ!

投資先として選ぶなら、高成長を謳歌している業界よりもさえない業界のほうを選ぶ。

さえない業界の成長率は仮にプラスであっても低いだろうが、弱い企業が退出していくため、生き残った企業がその分大きなシェアを握っていく。

活気のある市場で小さくなっていくシェアを守るのに汲々(きゅうきゅう)としている企業よりも、市場自体は伸び悩んでいるがシェアは大きくなる一方という企業のほうが、実ははるかに儲かるのだ。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』269pより

まとめ⑧:循環株(自動車・鉄鋼など)への投資は難しい

循環株への投資は、先を見越して動くゲームである。それゆえに、循環株で利益を出すことは、ほかの株で利益を出すよりも一段難しい。

まず、買いを入れるタイミングが早すぎたために株価がなかなか上がらず、しびれを切らして手放してしまう恐れがある。

また、銅であれアルミであれ自動車であれ、業界とそのリズムに関する実務知識を持たずに循環株に投資するのは危険である。

引用元:『ピーター・リンチの株の法則』302pより

おわりに                             

今回は、『ピーター・リンチの株の法則』の書評・まとめについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

本書が発売されたのが、今から約30年前の1993年。しかも、取り上げられている銘柄は米国株です。

このような内容の投資本が、日本国内のみなさんにも役に立つのでしょうか?

私は、自信を持って「Yes!」と答えます。

なぜなら、本書で語られていることは「株式投資の本質論」だからです。

  • 楽しく、実践的に株式投資を学びたい
  • カリスマ投資家から株式投資の秘訣を学びたい
  • プロの投資家の投資経験を追体験したい

このような方は、ぜひ、本書を手に取ってみてください。

その他大勢の投資家に差をつけるチャンスです!

今回は以上となります。

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