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【やばい?】LINEヤフー(旧 Zホールディングス)の株価はなぜ安い?今後大化けはある?

2024/05/31

お悩みくん

LINEヤフー(旧 Zホールディングス)の株価はなぜ安いのですか?
今後、株価が大化けする可能性を教えてください。

こういった質問に答えます。

本記事の内容

  • LINEヤフーの株価チャート
  • 【やばい?】LINEヤフー(旧 Zホールディングス)の株価はなぜ安い?
  • LINEヤフー(旧 Zホールディングス)の株価は今後、大化けする?
  • LINEヤフー100株で配当金はいくらもらえる?
  • LINEヤフー100株はいくらで買える?

こんにちは、ブロガー&投資家のフリーです。

今回は、LINEヤフー(旧 Zホールディングス)について、「やばい? 株価はなぜ安い?」「今後、株価は大化けする?」などを中心に解説します。

ポイントは下記のとおり。

  • 株価が安い理由①:主力事業の成長が頭打ち
  • 株価が安い理由②:発行済み株式数が多く、EPSが小さい
  • 株価が安い理由③:度重なる個人情報の漏洩問題
  • 今後の株価の見通しは、800円台が上限だと考える
  • 大化けする可能性は、著しく低い
    現在の株価(400円台)の2倍高を狙うのが現実的

※記事は2分くらいで読み終わります。

LINEヤフーはどんな会社?

LINEヤフー(4689)は、国内最大級のテック・カンパニー。

2023年10月に、LINEとヤフーを中心としたグループ会社の再編を経て、誕生しました。

Eコマース(Yahoo!ショッピング)、メディア(Yahoo!、LINE)、金融・決済(PayPay)という3つの事業を展開しています。

また、ZOZO(3092)やアスクル(2678)などの上場企業も、LINEヤフーの子会社です。

売上高の45%を「Eコマース」、40%を「メディア」で稼いでおり、現在は、「金融・決済」事業の育成に注力しています。

また、2023年11月2024年2月に、個人情報の漏洩問題が発生。

2024年9月末に、親会社の韓国ネイバーとの業務提携解消などを盛り込んだ『再発防止策』を総務省に提出…。

失った信頼の回復を図るとともに、今後の成長戦略をどう描くかが課題になっています。

参考:LINEヤフー、情報漏洩で空費1年 描けぬ脱ネイバーの先(日本経済新聞)

項目内容
社名LINEヤフー
証券コード4689
本社東京都千代田区紀尾井町
設立1996年1月
決算3月31日
市場東証プライム
主な事業内容Eコマース、メディア、金融・決済
従業員数(連結)約28,000名(2024年3月期)
売上高1兆8,146億円(2024年3月期)
配当利回り1.43%(2024年3月期)
株価418.5円(2024年10月23日終値)
購入できる証券会社松井証券moomoo証券 など

LINEヤフー株は、ネット証券で購入するのが便利で、手数料もお得です。

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LINEヤフーの株価チャート

LINEヤフーの株価推移(過去5年分)は、下記のとおり。

※株価チャートは拡大できます。

LINEヤフー 株価チャート5年

LINEヤフーのここ5年間での安値は、2020年3月281円です。

個人情報の漏洩問題(1回目)が明らかになった、2023年11月に関しては、大きなダメージはなく

僅かですが株価は上昇し、同年12月には 503.5円の高値をつけています。

2回目の漏洩問題の際(2024年2月)には、株価は大きく反応…。

500円台だった株価は、約3ヵ月の期間をかけてズルズルと下落し、2024年4月には337.5円まで下げました。

※2024年12月の503.5円から、約33%の下落。

一方で、高値は、2020年10月2021年11月の2回、記録しています。

2020年10月は 792円。2021年11月は 839.6円です。

※ですが、すぐにピークアウトし、株価は急落しています…。

なお、現在の株価は 400円台と低迷。今後の株価動向が、注目されています。

「情報漏洩で失った信頼の回復」、「PayPay事業の成長」が、株価上昇のキーポイントになると考えます。

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【やばい?】LINEヤフー(旧 Zホールディングス)の株価はなぜ安い?

先程の株価チャートのとおり、LINEヤフーの株価は低迷しています。

そこで、ここでは「LINEヤフーの株価はなぜ安いのか?」について、考察してみたいと思います。

LINEヤフーの株価が安い理由は、下記の3点が考えられます。

  • 理由①:主力事業の成長が頭打ち
  • 理由②:発行済み株式数が多く、EPSが小さい
  • 理由③:度重なる個人情報の漏洩問題

以下で解説します。

理由①:主力事業の成長が頭打ち

理由の1つ目は、主力事業の成長が頭打ちだからです。

LINEヤフーは、「Eコマース」、「メディア」、「金融・決済」の3つのセグメントで事業を行っています。

そのうち、売上高の85%を占める「Eコマース」と「メディア」事業の成長に陰りが見えています。

決算期Eコマース(売上)メディア(売上)金融・決済(売上)
2022年3月8,109億円6,412億円1,107億円
2023年3月7,928億円6,951億円1,920億円
2024年3月8,215億円7,076億円2,899億円
引用元:LINEヤフー 決算短信

主力事業である「Eコマース」と「メディア」の2024年3月期の増収率は、それぞれ3.6%と1.8%の微増にとどまっています。

現在、育成中の「金融・決済(PayPay)」事業は急成長していますが、利益ベースで赤字が続いています(※)。

※2024年3月期に、調整後EBITDAベースでようやく黒字転換。

今後、「金融・決済」事業の増収がどこまで続くのか、安定的に利益を出せるのか については不透明なので、株価を押し上げる要因にはなっていません。

✓ 参考:LINEヤフー(全体)の業績推移

参考までに、LINEヤフーの業績推移(過去5期分)を載せておきます。

決算期売上高営業利益純利益
2020年3月1兆529億円1,522億円816億円
2021年3月1兆2,058億円1,621億円701億円
2022年3月1兆5,674億円1,895億円773億円
2023年3月1兆6,723億円3,145億円1,788億円
2024年3月1兆8,146億円2,081億円1,131億円
引用元:LINEヤフー 決算資料

なお、最新の決算短信(2024年8月発表)では、2025年3月期の売上高は、1兆9,350億円と7%弱の増収を予想しています。

理由②:発行済み株式数が多く、EPSが小さい

理由の2つ目は、発行済み株式数が多く、EPS(1株利益)が小さいからです。

下記は、LINEヤフーと同業のEコマース2社(ZOZO、アスクル)の純利益、発行済み株式数、EPSを比較したものです。

※LINEヤフーとZOZOは、2023年3月期の数字。アスクルは、2023年5月期の数字。

純利益発行済み株式数EPS
LINEヤフー1,788億円76.4億株23.9円
ZOZO395億円3億株131.8円
アスクル97億円0.9億株100.4円

上記のとおり、LINEヤフーの純利益は、ZOZOの4.5倍、アスクルの18.5倍となっています。

ですが、発行済み株式数が76.4億株と多すぎるため、肝心のEPSが23.9円と一番小さくなっています。

ちなみに、LINEヤフーの株式数は、上場企業の中でも「トップ10」に入るくらいの規模…。

これでは、いくら純利益を稼いでもEPSが伸びず、株価も上昇しづらいです。

理由③:度重なる個人情報の漏洩問題

理由の3つ目は、度重なる個人情報の漏洩問題です。

2023年10月に発足した、LINEヤフーですが…、

その僅か1ヵ月後の2023年11月、LINEヤフーのサーバーが第三者から攻撃を受け、約44万件のLINEアプリの利用者情報などが流出しました。

さらに、その3ヵ月後の2024年2月には、旧 LINEの従業員情報が、約5.7万件流出

新生・LINEヤフーの誕生後、半年も経たないうちに情報漏洩が連続したことで、株式市場からも大きな失望を買ってしまいました。

「9,600万人の利用者を抱えるLINEは、本当に大丈夫か?」、「PayPayとのID連携をこのまま進めてもいいのか?」という声も上がっています。

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LINEヤフー(旧 Zホールディングス)の株価は今後、大化けする?

ここまで、「LINEヤフーの株価はなぜ安いのか?」を解説してきました。

ですが、私たち投資家にとって、最大の関心事は過去の事ではなく、今後の株価動向です。

「LINEヤフーの株価はどうなるのか? 」「今後、大化けする可能性はあるのか?」について、以下で考察します。

なお、この記事では「大化け」「株価が5~10倍になること」と、定義します。

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✓ LINEヤフーの過去10年の高値

まずは、LINEヤフーの株価(高値)の歴史を確認しておきます。

過去10年間の高値は、下記のとおり…。

※2024年は10月23日までの数字。

高値高値
2015年577円(8月)2020年792円(10月)
2016年534円(6月)2021年839.6円(11月)
2017年559円(3月)2022年685.9円(1月)
2018年549円(1月)2023年503.5円(12月)
2019年463円(12月)2024年496.6円(1月)

上記のとおり、過去10年での最高値は、2021年11月に記録した 839.6円です。

2番目は、792円(2020年10月)。3番目に、685.9円(2022年1月)と続きます。

その他の年は、おおむね高値が500円台に留まっています。

✓ LINEヤフーの株価は今後、大化けする?

株価は下記の計算式で求められます。

EPS(1株利益)× PER(株価収益率)= 株価

LINEヤフーの2025年3月期予想EPSは、14.3~15.3円(※)。

※2024年8月に発表された、決算短信より。調整後EPSという数字を使用。

LINEヤフーの過去10期分のPERは、最低が15.62倍、最高が52.59倍(LINEヤフー 有価証券報告書より)。

以上の2つの数字から、LINEヤフーの株価を計算すると下記になります。

14.3円~15.3円 × 15.62倍~52.59倍 = 223円~805円

あくまでも、計算上ですが、「223円~805円」という株価が算出されました。

ちなみに、現在のLINEヤフーの株価は 418.5円(2024年10月23日終値)です。

結論

  • EPSとPERの計算より、株価は 800円台が上限だと判断。
  • 株価が 大化けする(=5~10倍になる)可能性は著しく低い

現在の株価が400円台なので、2倍くらいの値上がりを目標にするのが現実的…。

株価上昇のためには、EPSの向上が不可欠です。
積極的な自社株買い金融・決済事業の収益力UPに期待します!

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LINEヤフー(旧 Zホールディングス)に株主優待はある?

残念ながら、LINEヤフーに株主優待はありません

2004年9月末で、株主優待は廃止となりました。

Q:株主優待制度はありますか?

A:2004年9月30日の株主の皆様を対象とした株主優待をもちまして、同制度を廃止いたしました。

引用元:LINEヤフー よくあるご質問、株主情報

今後も、LINEヤフー株をフォローしていきます。株主優待が復活したら、こちらのブログにて追記します!

LINEヤフー100株で配当金はいくらもらえる?

LINEヤフーの2024年3月期の配当金は、下記のとおり。

時期配当金
中間配当(2023年9月)0円
期末配当(2024年3月)5.56円
合  計5.56円
引用元:LINEヤフー 決算短信

上記のとおり、LINEヤフーの配当金は年に1回、期末に分配されます。

100株を保有している場合、556円の配当金を受け取ることができました。

※実際の手取り額は、444円(20.315%の所得税・住民税が引かれる)です。

なお、配当金の額は業績によって変化します。moomoo(ムームー)などの株アプリで、会社の動向を時々チェックしましょう!

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>>【moomoo】アプリの使い方とメリット、使ってみた感想を解説!

✓ LINEヤフーの配当推移

LINEヤフーの過去5期分の配当金、配当利回りなどは、下記のとおりです。

※配当利回り= 各期の配当金 ÷ 株価(期末)×100 で算出。

決算期配当金株価(期末)配当利回り配当性向
2020年3月8.86円348円2.55%52.5%
2021年3月5.56円550.6円     1.01%39.7%
2022年3月5.81円536.4円  1.08% 57.0%
2023年3月5.56円372.8円   1.49%23.3%
2024年3月5.56円387.6円   1.43% 36.8%
引用元:IR BANK、LINEヤフー決算資料

LINEヤフーの配当利回り(過去5期分)は、1.01~2.55%。平均すると、1.51%です。

東証プライム全銘柄の平均利回りは、2.36%(2024年10月23日、日本経済新聞より)なので、平均よりも低いことがわかります。

LINEヤフーは株主優待がなく、配当利回りも低いので、「売却益狙い」で投資する銘柄…、ということになります。

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LINEヤフー100株はいくらで買える?

LINEヤフーを100株購入する場合、計算式は下記になります。

株価 × 100株 + 手数料 = 購入資金

2024年10月23日のLINEヤフーの終値は、418.5円なので、これで計算してみます。

ちなみに、私も利用しているmoomoo証券の場合、日本株の手数料は「無料」となっています。

418.5円 × 100株 + 0円= 41,850円

4万円くらいで、LINEヤフーの株主になれます。

まとめ:今回のポイント

今回は、LINEヤフー(4689)について解説しました。

ポイントをおさらいすると、下記のとおり。

  • 株価が安い理由①:主力事業の成長が頭打ち
  • 株価が安い理由②:発行済み株式数が多く、EPSが小さい
  • 株価が安い理由③:度重なる個人情報の漏洩問題
  • 今後の株価の見通しは、800円台が上限だと考える
  • 大化けする可能性は、著しく低い
    現在の株価(400円台)の2倍高を狙うのが現実的

LINEやYahoo!、ZOZO、アスクルなどを通じて、私たちはほぼ毎日、LINEヤフーと接点を持ち、恩恵を受けています。

ですが、「便利なサービスを提供する会社」=「株を買うと儲かる会社」とは限りません。

投資したい銘柄が見つかったら、まずは投資先の業績・株価・問題点などを、きちんと把握することが重要です。

スマホで確認できる、moomoo(ムームー)などの株アプリを利用して、投資先をチェックする習慣を身につけましょう。

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※投資判断は、自己責任でお願いします。

今回は以上です。

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