株式投資

【イオン株】株価はなぜ上がる?今買うのは危険?【今後の株価・配当は?】

2024/04/30

※当ブログではアフィリエイトを利用しています。

お悩みさん

イオンの株に興味があります。株価はなぜ上がったのでしょうか?
今からイオン株を買うのは危険ですか?

こういった質問に答えます。

本記事の内容

  • イオンはどんな会社?
  • イオンの業績推移
  • イオンの株価推移(株価チャート5年分)
  • イオン100株はいくらで買える?
  • 【イオン株】株価はなぜ上がる?今買うのは危険?
  • イオン:今後の株価の見通し
  • イオン:今後の配当の見通し
  • まとめ:今回のポイント

こんにちは、ブロガー&投資家のフリーです。

今回は、「イオンの株価はなぜ上がる?」「イオン株を今買うのは危険?」「イオンの今後の株価・配当金はどうなる?」を中心に解説します。

ポイントは下記のとおり。

  • 株価が上がる理由①:グループ全体の業績が好調だから
  • 株価が上がる理由②:課題だった「総合スーパー」の復調
  • 株価が上がる理由③:株主優待が個人投資家から人気
  • イオン株を今買うのは危険?:イオン株は 2,000円台でも買える可能性のある銘柄。現在の株価水準(3,200円台)は、高値圏…。今は「見送り」を推奨。
  • イオンの株価の見通し:今期の業績も好調な見通し。直近の高値(3,697円)の更新も視野に入る。
    ※ただし、現在の株価(3,200円台)は高値圏なので、投資は控えたい。
  • イオンの2025年2月期の予想配当金は 40円で、6期ぶりの増配予定。

※記事は2~3分で読み終わります。

イオンはどんな会社?

イオン(8267)は、国内2位の流通グループ。同業界1位のセブン&アイHD(3382)とは長年のライバル関係です。

総合スーパーと食品スーパーが事業の中心ですが、ドラックストアや金融事業、ディベロッパー事業など幅広くビジネスを展開しています。

傘下には、イオンファンタジー(4343)、イオンフィナンシャルサービス(8570)、イオンモール(8905)などの上場企業の他、300社以上のグループ企業を抱えています。

ツルハHD(3391)との経営統合を予定しているドラックストア最大手のウエルシアHD(3141)も、イオンの子会社です。

項目内容
社名イオン
証券コード8267
本社千葉市美浜区中瀬
設立1926年9月
決算2月
市場東証プライム
事業内容総合スーパー、食品スーパー etc.
従業員数(連結)約160,000名(2023年2月期)
売上高9兆5,535億円(2024年2月期)
配当利回り1.01%(2024年2月期)
株価3,288円(2024年4月26日終値)
購入できる証券会社松井証券moomoo証券 など

イオン株は、ネット証券で購入するのが便利で、手数料もお得です。

松井証券の場合、1日の取引額が50万円以下であれば、手数料が無料です。この機会に口座を開設しておきましょう。

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イオンの業績推移

イオンの過去6期分の業績は、下記のとおりです。

決算期売上高営業利益純利益
2019年2月8兆5,182億円2,122億円236億円
2020年2月8兆6,042億円2,155億円268億円
2021年2月8兆6,039億円1,505億円-710億円
2022年2月8兆7,159億円1,743億円65億円
2023年2月9兆1,168億円2,097億円213億円
2024年2月9兆5,535億円2,508億円446億円
引用元:イオン 有価証券報告書、決算短信

売上高は、コロナ禍での決算(2021年2月期)はわずかに減収となりましたが、その期以降は増収を続けています。

営業利益と純利益も同様で、2021年2月期以外は、増益を継続中…。

売上高の35%を総合スーパー、29%を食品スーパーで稼いでいます。いずれの事業も、成熟分野で他社との競争も激しい状況ですが、PB商品の拡充構造改革の効果もあって、イオンの業績をしっかりと支えています。

今後は、海外(アジア)事業、ヘルス&ウエルネス事業、デジタル事業(ネットスーパー、Eコマース)に注力していく予定です。

参考:イオン 中期経営計画

イオンの株価推移(株価チャート5年分)

イオンの株価推移(過去5年分)は、下記のとおり。

※株価チャートは拡大できます。

イオン 株価チャート5年

イオンの株価は、新型コロナ発生当初は低迷しましたが、その後は右肩上がりで順調に推移します。

具体的に株価を見てみると、2020年3月に安値 1,808.5円を記録。そこから株価は上昇に転じ、2021年2月には高値 3,675円を付けました。

※コロナ禍で苦戦した外食産業とは異なり、イオンの主要事業(食品スーパーなど)が内食需要を取り込み、業績が好調だったことが大きな要因です。

ですが、その後、株価は好調な業績とは裏腹に下落基調に…。2022年6月には 2,145円を記録してしまいます。2021年2月の高値から40%超の値下がりです。

※この時に付けた株価 2,145円が、イオン株の底値だった模様…。

一度、底値を付けたイオンの株価は再び上昇局面へ…。2024年2月には3年ぶりに高値を更新3,697円を記録します。

なお、現在の株価水準は 3,200円台。2月の高値から少し値を下げています。

イオン100株はいくらで買える?

イオンを100株購入する場合、計算式は下記になります。

株価 × 100株 + 手数料 = 購入資金

2024年4月26日のイオンの株価は 3,288円なので、これで計算してみます。

ちなみに、私も利用している松井証券の場合、50万円までの取引なら、手数料は無料となっています。

3,288円 × 100株 + 0円= 328,800円

33万円くらいで購入可能です。

イオン株の株価はなぜ上がる?今買うのは危険?

✓ イオン株の株価はなぜ上がる?

イオン株の株価が上昇する理由は、下記の3点が考えられます。

  • 理由①:グループ全体の業績が好調だから
  • 理由②:課題だった「総合スーパー」の復調
  • 理由③:株主優待が個人投資家から人気

以下で解説します。

理由①:グループ全体の業績が好調だから

理由の1つ目が、グループ全体の業績が好調だからです。

イオンの業績を再掲します。

決算期売上高営業利益純利益
2021年2月8兆6,039億円1,505億円-710億円
2022年2月8兆7,159億円1,743億円65億円
2023年2月9兆1,168億円2,097億円213億円
2024年2月9兆5,535億円2,508億円446億円
2025年2月(予想)10兆円 2,700億円460億円
引用元:イオン 有価証券報告書、決算短信

上記のとおり、コロナ禍から回復した2022年2月以降は、増収増益を継続しており、株価上昇の要因の1つとなっています。

2024年2月期の業績も順調で、売上高は9兆5,535億円となっており、総合スーパー・食品スーパーを筆頭に、すべての事業で増収を確保しました。

さらに、2025年2月期の業績も、好調な見通し…。

とくに売上高は10兆円を予定しており、もし達成できれば、国内の小売業としてはセブン&アイHDに次ぐ快挙となります。

理由②:課題だった「総合スーパー」の復調

理由の2つ目が、課題だった「総合スーパー」の復調です。

総合スーパー事業を運営しているイオンリテールは、ここ数年に渡り「リバイバルプラン」と名付けた構造改革に着手してきました。

構造改革の中身は、衣料品の在庫圧縮、デジタル化による人員の生産性向上、物流の効率化などです。

過去3期分(2021年~2023年2月期)と、直近 2024年2月期の業績を比較すると、その効果がわかります。

※総合スーパーの業績

決算期売上高営業利益
2021年2月3兆695億円-156億円
2022年2月3兆3,004億円 -23億円
2023年2月3兆2,690億円140億円
2024年2月3兆3,893億円283億円   
引用元:イオン 決算説明会資料

上記のとおり、売上高はあまり変化がありませんが、営業利益が大きく好転しています。

2期連続で赤字だった営業利益は、2023年2月期に黒字転換2024年2月期も黒字を維持し、利益は倍増しています。

参考:イオンリテールが3期ぶり黒字化 構造改革の中身とは(日本経済新聞)

理由③:株主優待が個人投資家から人気

理由の3つ目が、株主優待が個人投資家から人気だからです。

イオンの株主になると、配当金の他に株主優待が受けられる特典があります。

具体的には、イオン株を100株以上保有している株主「優待カード(オーナーズカード)」が発行されます。

※画像は拡大できます。

イオン 優待カード
引用元:イオン 株主優待制度

上記のとおり、100株保有すれば、買物の際に3%のキャッシュバックを受け取れます。

また、毎月20日と30日の「お客さま感謝デー」の際には、「お客さま感謝デー」の5%割引と、上記の3%のキャッシュバック(100株保有の場合)の両方を受けられるメリットもあります。

さらに、イオンシネマで映画を見る際に、「優待カード(オーナーズカード)」を提示すれば優待料金で映画鑑賞が可能になります。

このようにイオンの株主優待はかなり魅力的で、86万人を超える個人投資家が保有しています(2023年2月末現在)。

✓ イオン株を今買うのは危険?

株主優待が魅力的なイオンですが、現在の株価水準でイオン株を買っても大丈夫なのでしょうか?

まずは、先程の株価チャートをご覧ください。

※株価チャートは拡大できます。

イオン 株価チャート5年

上記のとおり、イオンの現在の株価水準は 3,200円台2021年の2~3月以来の高値圏にあります。

一方でイオン株は、上記チャートが示しているとおり、2,000円台で買える可能性が高い銘柄であることもわかります。

以上を踏まえて、

私の現時点での結論は、下記のとおりになります。

今、イオン株を買うのは危険。現状は「見送り」を推奨。
※株価が2,000円台になったら、購入を検討したい。

続いて、今後の株価の見通しについて、考察してみます。

株価は、下記の計算式で決まります。

EPS(1株利益)× PER(株価収益率)= 株価

2025年2月期のイオンの予想EPSは、53.74円(イオン 決算短信より)。

※前期(2024年2月期)のEPSは、52.25円でした…。

イオンの過去10期分のPERは、最低が22.25倍、最高が63.19倍(イオン 有価証券報告書より)。

※コロナ禍や業績不振時の異常なPER(100~300倍台)は、除外しています。

この2つの数字から、イオンの株価を計算すると下記になります。

53.74円 × 22.25倍~63.19倍 = 1,196円~3,396円

あくまでも、計算上ですが、「1,196円~3,396円」という株価が算出されました。

なお、イオンの過去10年間の最高値は、2024年2月の3,697円

過去10年間の最安値は、2015年1月の1,126円となっています。

ちなみに、現在のイオンの株価は 3,288円(2024年4月26日終値)。

過去10年間の株価と比較しても、現在のイオンの株価は高値圏にあると考えます。

結 論

  • イオンの2025年2月期の業績見通しは、引き続き好調。
    ただし、予想EPSは 53.74円とそれほど大きく伸びない
  • なので、株価は 1,196円~3,396円(予想EPSとPERから算出)
    の間で推移するものと考える。
  • 「株主優待」目的でイオン株を購入する場合は、株価が2,000円台
    に下落した時が狙い目

2025年2月期のEPSが、会社予想(53.74円)を上回るペースで伸びていけば、株価は 直近の高値(3,697円)を突破し、4,000円台を伺う可能性も考えられます。

フリー

ちなみに、『会社四季報』の最新号(2024年2集)では、2025年2月期のイオンのEPSを約70円と、強気の予想をしています…。

イオン:今後の配当の見通し

イオンの配当実績(過去6期分)と、2025年2月期の予想配当金は下記のとおり。

※配当利回り= 各期の配当金 ÷ 株価(期末)× 100 で算出

決算期配当金  株価(期末)配当利回り
2019年2月34円2,346円1.45%
2020年2月36円2,014.5円1.79%
2021年2月36円3,203円1.12%
2022年2月36円2,597.5円1.39%
2023年2月36円2,540円1.42%
2024年2月36円3,575円1.01%
2025年2月(予想)40円
引用元:IR BANK、イオン決算資料

イオンの過去6期分の配当利回りは、1.01~1.79%。平均すると、1.36%です。

東証プライム全銘柄の配当利回りは、2.06%(2024年4月26日、日本経済新聞より)なので、平均よりもかなり低いことがわかります。

✓ イオン、2025年2月期の予想配当金

イオンが発表している、2025年2月期の予想配当金は40円。

2020年2月期から5期連続で36円(中間配当:18円、期末配当18円)の配当でしたが、久しぶりに増配となる見込みです。

ただし、2025年2月期の40円配当は、上場50周年の記念配当4円(中間配当:2円、期末配当:2円)が上乗せされたものなので、今後も増配が続くかは不透明です。

イオンの株価は、3,288円(2024年4月26日終値)なので、予想配当利回りは、1.22%になります。

いずれにしても、イオンは配当利回りが低いので、「株主優待」狙いで、株価が安い時(2,000円台)に購入するのが賢明です。

フリー

まとめ:今回のポイント

今回は、イオン(8267)について解説しました。

ポイントをおさらいすると、下記のとおり。

  • 株価が上がる理由①:グループ全体の業績が好調だから
  • 株価が上がる理由②:課題だった「総合スーパー」の復調
  • 株価が上がる理由③:株主優待が個人投資家から人気
  • イオン株を今買うのは危険?:イオン株は 2,000円台でも買える可能性のある銘柄。現在の株価水準(3,200円台)は、高値圏…。今は「見送り」を推奨。
  • イオンの株価の見通し:今期の業績も好調な見通し。直近の高値(3,697円)の更新も視野に入る。
    ※ただし、現在の株価(3,200円台)は高値圏なので、投資は控えたい。
  • イオンの2025年2月期の予想配当金は 40円で、6期ぶりの増配予定。

株主優待が魅力的なイオン株ですが、本文でも解説したとおり、株価が高値圏にあるのがネックです。

スマホで手軽に確認できる moomoo(ムームー)などの株アプリを利用して、イオンの株価を定期的にチェックすることをオススメします!

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※投資判断は、自己責任でお願いします。

今回は以上です。

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