高配当株を購入したい投資の初心者Aさん
安定して配当金がもらえる高配当株に興味があります。
高配当株投資の始め方、メリット・デメリットを教えてください。
こういった質問に答えます。
本記事の内容
- 高配当株投資とは?
- 高配当株投資の始め方
- 高配当株投資のメリット
- 高配当株投資のデメリット
この記事を書いている私は、株式投資歴10年以上。
株式投資では、高配当株と小型成長株を中心に投資を続けています。
株式投資&不動産投資のおかげで脱サラに成功。現在は、田舎でのんびりと不労所得生活を送っています。
今回の記事を読むことで、「高配当株投資の始め方」と「高配当株投資のメリット・デメリット」がわかります。
高配当株投資の知識は、株式投資で成功するのための必須の知識です。
ぜひ、今回の記事を参考にしてください!
※記事は3分くらいで読み終わります。
高配当株投資とは?
高配当株投資とは、高利回りの株式に集中して投資する方法です。
現在の日本株には、配当利回りが5%以上の銘柄がたくさんあります。
※ちなみに、日本の上場企業の平均配当利回りは2%くらい…。
日本の個人投資家では、坂本 彰さんなどは高配当株投資を得意にしています。
✓ 高配当株投資のポイント
- 配当利回りが5%以上の企業へ投資する
- 過去10年分の業績をチェックする
- 過去10年間で、なるべく減配や無配のない企業へ投資する
- 中期経営計画で、今後の配当政策をチェックする
高配当株投資の始め方
高配当株投資の始め方は下記のとおり。
- 手順①:本で勉強する
- 手順②:資金を用意する
- 手順③:証券口座を開設する
- 手順④:銘柄を選び、購入する
- 手順⑤:3ヶ月に一度、決算短信をチェックする
- 手順⑥:配当金が順調に支払われている限り、長期保有する
それでは、解説していきます。
手順①:本で勉強する
まずは、株式投資の基礎を本で学びましょう。
おすすめ本をいくつか紹介しておきます。
- ジョン・シュウギョウ『世界一やさしい 株の教科書 1年生』ソーテック社
- 安恒 理『マンガでわかる最強の株入門』新星出版社
- 坂本 彰『60歳から10万円で始める高配当株投資術』あさ出版
- 窪田 真之『NISAで利回り5%を稼ぐ 高配当投資術 なぜバフェットは日本株を買うのか』日本経済新聞出版
上記の4冊を読めば、基礎知識は十分に身につきます。
手順②:資金を用意する
株式投資は10万円あればスタートできます。
1,000円以下で購入できる高配当株は、たくさんあります。
※100株単位で購入するので、株価が1,000円なら10万円になります。
ただし、投資は余裕資金で行うようにしましょう。
高配当株投資は株式を半永久的に保有して、毎年配当金を得ることが目的だからです。
手順③:証券口座を開設する
次に証券口座を開設しましょう。
自宅で簡単にネット証券に申し込むことができます。
ネット証券のメリットは下記のとおり。
- 売買手数料が安い
- わずらわしい営業がない
- 場所や時間を選ばずに売買できる
- 株式投資に十分な情報が得られる
おすすめのネット証券をいくつか紹介します。
- SBI証券
- 松井証券
- 楽天証券
- マネックス証券
私の場合、松井証券を高配当株投資に、SBI証券を小型成長株投資に利用しています。
手順④:銘柄を選び、購入する
高配当株を選ぶ手順は下記のとおり。
- その①:Yahoo!ファインスなどで、配当利回りランキングを調べる
- その②:配当利回り5%前後の企業から投資対象の候補を選ぶ
- その③:選んだ銘柄について、会社四季報・IR資料で内容をチェックする
✓ その①:Yahoo!ファインスなどで、配当利回りランキングを調べる
Yahoo!ファイナンスなどで、配当利回りランキングを調べましょう。
Yahoo!ファイナンス:株式ランキング 配当利回り(会社予想)
✓ その②:配当利回り5%前後の企業から投資対象の候補を選ぶ
配当利回り5%前後の企業から投資対象を選びます。
銘柄を選ぶ際の注意点を3つほど…。
- 何も考えずに、ランキング上位から選ぶのはNG
- 配当利回りが高くても、地方銀行・証券・海運・商社などの業種は避ける → 衰退業種または業績が不安定なため
- 配当利回りは、あくまでも予想なので、さらに詳しい調査が必要
参考までに、おすすめの高配当株を3つ紹介します。
※最終的な判断は、自己責任でお願いしますm(_ _)m
- エフティグループ(2763)
- ウイルテック(7087)
- 日本エスコン(8892)
✓ その③:選んだ銘柄について、会社四季報・IR資料で内容をチェックする
選んだ銘柄について、会社四季報とIR資料でさらに詳しく調査します。
- 会社四季報:過去4、5年の業績・配当実績などを調べる
- IR資料:決算説明資料や中期経営計画から、今後の配当政策を調べる
手順⑤:3ヶ月に一度、決算短信をチェックする
高配当株を購入後は、3ヶ月に一度、決算短信をチェックしましょう。
今後も保有して良いのかを確認するためです。
チェックするポイントは下記のとおり。
- 業績(売上高、純利益などの進ちょく率)
- 中間配当の有無
- 配当金の増減
こちらの記事も参考になります。
>> 決算短信の読み方をサクッと解説!【ポイントは5つだけ】
手順⑥:配当金が順調に支払われている限り、長期保有する
高配当株は配当金が順調に支払われている限り、長期保有しましょう。
なぜなら、成長株とは違い、売却してキャピタルゲインを狙うわけではないから…。
保有株数が100株の場合、配当金は数千円とほんの僅かですが、株数が1,000株、1万株と増えてくると、高配当株の良さを実感できるようになります!
高配当株投資のメリット
高配当株投資のメリットは下記のとおり。
- その①:配当利回り5%以上を狙える
- その②:配当金が安定収入・不労所得になる
- その③:株価の変動をあまり気にせずにすむ
- その④:小型株・ベンチャーには投資しないので低リスク
その①:配当利回り5%以上を狙える
日本の上場企業の平均配当利回りは2%くらいですが、高配当株投資では、配当利回り5%以上を狙えます。
銘柄選択の段階で、低利回り銘柄は除外するからです。
その②:配当金が安定収入・不労所得になる
配当金が安定収入になるのも、高配当株投資の魅力です。
0.002%の銀行預金では、まったく話になりませんが、5%以上の利回りを狙える高配当株投資なら、やる価値は十分にあります。
20代・30代からコツコツと投資を続ければ、家賃収入(不動産投資)と同様に将来の不労所得にもなります。
その③:株価の変動をあまり気にせずにすむ
高配当株は、株価が大きく上下することが比較的少ないです。
なぜなら伸び盛りの成長株と違い、業績の推移がゆるやかだからです。
もちろん、外部環境の悪化などにより株式市場が暴落する時には、高配当株も値下がりします。
その④:小型株・ベンチャーには投資しないので低リスク
高配当株投資では、小型株やベンチャー企業には投資しません。
伸び盛りの小型株などは、ほぼ配当金を出さないからです。
5年、10年、15年と安定した業績を残している企業が投資対象のため、低リスクで安心して運用できます。
高配当株投資のデメリット
デメリットは下記のとおり。
- その①:元手を大きく増やせない
- その②:減配や無配になるリスクがある
- その③:株価が下落するリスクもある
その①:元手を大きく増やせない
高配当株は企業の成長に伴う株価上昇があまり期待できず、元手も大きく増やせません。
なぜなら、成長が落ち着いた中型株や大型株が、配当金を多く出す傾向が強いからです。
元手を大きく増やしたいなら、小型成長株に投資しましょう!
こちらの記事をぜひご覧ください。
>> 【2022年版】成長株投資とは?メリット・デメリットを解説
私の投資手法は、高配当株投資と成長株投資のハイブリット型。
両方のメリットを享受しつつ、デメリットを最小限にできます。
その②:減配や無配になるリスクがある
高配当株投資には、減配(配当金が減る)や無配(配当金が0円になる)のリスクがあります。
配当金は企業の純利益から分配されるので、業績が悪化した場合、配当金にまわす原資がなくなってしまうからです。
とくに無配になった場合、株価は大きく下落してしまうので要注意です!
その③:株価が下落するリスクもある
高配当株が下落する理由は、おもに2つあります。
- 業績が悪化し、減配や無配になった場合
- 外部要因により、株式市場が暴落した場合
先述したとおり、減配や無配による株価下落の場合、注意が必要です。
IR資料を詳しく分析し、業績悪化の原因が一時的なものか、構造的なものかを判断しなければなりません。
構造的な理由の場合、株式を売却することになります。 ← 売却損が発生…(涙)。
業績悪化の原因が一時的な場合や、株式市場の暴落が理由で株価が下落した時には、買い増しのチャンスです!
利回りアップや保有株数の増加にもなるので、勇気をだして買い向かいましょう!
今回は以上となります。