株式投資

花王の株価下落はなぜ?やばい?【業績・株価・配当金の見通しは?】

2023/08/22

※当ブログではアフィリエイトを利用しています。

お悩みさん

花王の株価が下落したのはなぜですか?
花王株に投資するのは、やばいですか?
今後の業績・株価・配当金の見通しについても教えてください。

こういった質問に答えます。

本記事の内容

  • 花王はどんな会社?
  • 花王の株価はなぜ下落した?
  • 花王の業績、株価はやばい?    
  • 花王の配当利回りは何%?
  • 花王100株で配当金はいくらもらえる?
  • 花王100株はいくらで買える?
  • まとめ:今回のポイント

こんにちは、ブロガー&投資家のフリーです。

今回は、「花王の株価はなぜ下落したのか?」「花王の業績、株価はやばいのか?」を中心に解説します。

ポイントは下記のとおり。

  • 株価下落の理由①:業績不振(利益面)が続いているから
  • 株価下落の理由②:原材料高を価格転嫁できていないから
  • 株価下落の理由③:「連続増配」停止の懸念があるから
  • 花王の業績(2023年12月期)見通しは、大幅な減益
  • 花王の株価見通しは、直近の安値4,663円を下回る可能性も
  • 花王の配当見通しは、34期連続の増配を確保

※記事は3分くらいで読み終わります。

花王はどんな会社?

花王(4452)は、国内最大手の日用品メーカー。

アタック(衣料用洗剤)・キュキュット(台所用洗剤)・ニベアやビオレ(スキン&ボディケア)など、様々な商品ブランドを保有しています。

素材や商品開発を自前で行い、独自の物流・販売網を持ち、消費者のニーズを細かく分析・把握するのが得意な企業です。

33期連続の増配中で(日本企業No.1 !)、個人投資家からも人気のある銘柄の1つ。

成熟化している国内の日用品市場で戦う花王の今後は、商品の高付加価値化と、組織の構造改革(現在進行中)の行方にかかっています。

項目内容
社名花王
証券コード4452
本社東京都中央区日本橋茅場町
設立1940年5月
決算12月31日
市場東証プライム
事業内容トイレタリー(日用品)の開発・製造・販売
従業員数(連結)約35,000名(2022年12月期)
売上高1兆5,510億円(2022年12月期)
配当利回り2.82%(2022年12月期)
株価5,681円(2023年8月18日終値)
購入できる証券会社松井証券 、楽天証券 など

花王株は、ネット証券で購入するのが便利で、手数料もお得です。

松井証券の場合、25歳以下なら取引額に関わらず、手数料が無料ですので、ぜひこの機会に口座を開設しておきましょう。

26歳以上の方でも、1日の取引額が50万円以下なら手数料は無料。100万円以下の取引なら手数料は1,100円(税込)です。

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花王の株価はなぜ下落した?

花王の株価が下落した理由は、下記の3点が考えられます。

  • 理由①:業績不振(利益面)が続いているから
  • 理由②:原材料高を価格転嫁できていないから
  • 理由③:「連続増配」停止の懸念があるから

それぞれ解説します。

理由①:業績不振(利益面)が続いているから

理由の1つ目が、営業利益や純利益の減少が続いているからです。

下記は、直近5期分の花王の業績です。

決算期売上高営業利益純利益
2018年12月1兆5,080億円 2,077億円 1,536億円
2019年12月1兆5,022億円 2,117億円  1,482億円
2020年12月1兆3,819億円1,755億円 1,261億円
2021年12月1兆4,187億円1,435億円  1,096億円
2022年12月1兆5,510億円    1,100億円     860億円

売上高は、1兆5,000億円前後とある程度、順調に推移しています。

ですが、ここ5年くらいで、営業利益や純利益が半分くらいに減っています

とくに、直近(2022年12月期)の純利益は、1,000億円を割っており、結構やばい状況です。

減益の要因としては、2019年の消費税増税、2020年の新型コロナ、2021年以降の原材料高などの悪材料が考えられます。

株価もこの業績に反応して、2018年10月の高値9,387円をピークに下落傾向が続いています。

理由②:原材料高を価格転嫁できていないから

理由の2つ目が、原材料高を価格転嫁できていないからです。

2022年12月期の決算では、原材料の高騰で460億円もの悪影響を受けています(2022年12月期、決算説明会資料より)。

花王製品の主な原材料は、天然油脂と石油化学原料ですが、値上がり幅が大きすぎて、上手く価格転換できなかったものと考えます。

このような状況では、株価は下値を模索する状況になってしまいます。

理由③:「連続増配」停止の懸念があるから

理由の3つ目が、「連続増配」停止の懸念があるからです。

下記は、過去6期分の花王の配当金と配当性向の推移です。

決算期配当金配当性向
2017年12月110円36.9%
2018年12月120円38.2%
2019年12月130円42.4%
2020年12月140円53.4%
2021年12月144円62.4%
2022年12月148円80.8%
引用元:IR BANK、花王の決算資料を基に作成

上記のとおり、配当金は増え続けていて、順調そうにみえますが、注目すべきは配当性向が上昇傾向にある点です。

純利益が減少する中でも、増配を維持した結果、配当性向が上昇しました。

配当金の原資である純利益が減少し続ければ、いつまでも増配を維持できないので、「いつか、増配が止まるのでは?」という懸念が株価にも悪影響を与えたと考えます。

※ちなみに、2023年12月期の配当金は150円を予定。34期連続の増配は達成できそうですが、その先は不透明です。

配当性向とは

純利益(最終利益)のうち、何%を配当金に充てているかを示す指標。
純利益が100億円で、配当金が30億円なら、配当性向は30%になります。

参考までに、花王の配当方針を載せておきます。

安定的・継続的な配当の実施を通じた利益還元を重視

引用元:花王|株主還元方針より一部抜粋

このように、連続増配を維持するとは言及していませんので、注意が必要です。

花王の業績、株価はやばい? 

ここで、花王の業績&株価の推移と、それぞれの今後の見通しについて考察してみます。

花王の業績推移と今後の見通し

花王の過去8期分の業績推移は、下記のとおりです。

決算期売上高営業利益純利益
2015年12月1兆4,745億円   1,643億円1,051億円
2016年12月1兆4,576億円   1,855億円1,265億円
2017年12月1兆4,894億円      2,047億円1,470億円
2018年12月1兆5,080億円     2,077億円 1,536億円
2019年12月1兆5,022億円 2,117億円1,482億円
2020年12月1兆3,819億円1,755億円  1,261億円
2021年12月1兆4,187億円 1,435億円 1,096億円
2022年12月1兆5,510億円    1,100億円     860億円

売上高に関しては、コロナの影響を大きく受けた2020年12月期以外は、おおむね順調に推移しています。

※ただし、成長株のような大幅増収は期待出来ません。

問題なのは、営業利益や純利益です。

直近(2022年12月期)の営業利益と純利益は、それぞれ 1,100億円と860億円と、好調だったコロナ前(2018年&2019年)と比べてほぼ半減しています。

先述のとおり、原材料(天然油脂など)の急激な値上がりが、利益を圧迫しています。

✓ 花王の業績の見通し

2023年12月期の花王の業績は、厳しいものになりそうです。

下記は、2023年12月期の決算見通しです。

※上段:2023年5月発表、下段:2023年8月発表

決算期売上高営業利益純利益
2023年12月(旧)1兆5,800億円   1,200億円880億円
2023年12月(新)1兆5,800億円   600億円410億円

最新の決算(2023年8月)で、花王は組織改革の実施を宣言しました。

そのため、約600億円の構造改革費用を計上、結果として、営業利益と純利益の見通しを大幅に下方修正しました。

具体的には、1,200億円を見込んでいた営業利益は600億円に、880億円を見込んでいた純利益は410億円の予想になりました。

組織改革の主な内容

  • 非効率事業の見直し・再編
  • 高付加価値化の追求と最適な原価設計

結論として、2023年12月期の花王の業績は、過去10期を振り返った場合、最低の決算(とくに利益面)になりそうです。

花王への投資を検討している人は、構造改革の行方をしっかりとウォッチしていきましょう!

花王の株価推移と今後の見通し

花王のチャート(過去5年分)は、下記のとおり。

※株価チャートは拡大できます。

花王 株価チャート5年

花王の株価は、2018年10月に高値9,387円を達成。その後は、7,500円~9,000円のボックス圏で推移していました。

下落基調が鮮明になったのが、2021年に入ってから。新型コロナの影響で業績に陰りが見え始めたところへ、急激な原材料高(悪材料)が株価をさらに下落させました。

2022年3月には、安値4,663円を記録。現在株価は、5,500円をほんの少し上回っている状況です。

✓ 花王の株価の見通し  

株価は、下記の計算式で決まります。

EPS(1株利益)× PER(株価収益率)= 株価

2023年12月期の花王のEPS(予想)は、88.2円(花王、2023年12月期 第2四半期決算短信より)。

花王の過去5期分のPERは、最低が25.9倍、最高が30.4倍(花王、2022年12月期 有価証券報告書より)。

これらの数字から、花王の現実的な株価を計算すると、下記のとおり。

88.2円 × 25.9倍~30.4倍= 2,284円~2,681円

あくまでも、計算上ですが、「2,284円~2,681円」という株価が算出されました。

ちなみに、現在の花王の株価は、5,681円(2023年8月18日終値)。

PERは、64.4倍(5,681円 ÷ 88.2円)とかなり高めになっています。

2,000円台という株価は極論かもしれませんが、構造改革が上手くいかずに、業績のさらなる下方修正が続けば、直近の安値4,663円(2022年3月)を試す展開になるかもしれません。

花王の配当利回りは何%?

花王の過去6期分の配当利回りは、1.44%~2.82%。平均すると、1.89%です。

東証プライム全銘柄の平均利回りは、2.31%(2023年8月18日、日本経済新聞より)なので、平均よりも低めであることがわかります。

※配当利回り= 各期の配当金 ÷ 株価(期末)×100で算出

決算期配当金株価(期末)配当利回り配当性向
2017年12月110円7,619円1.44%36.9%
2018年12月120円8,154円1.47%38.2%
2019年12月130円9,025円1.44%42.4%
2020年12月140円7,970円1.76%53.4%
2021年12月144円6,019円2.39%62.4%
2022年12月148円5,255円2.82%80.8%
引用元:IR BANK、花王の決算資料を基に作成

直近2期は、配当利回りが2%台になっていますが、株価が下落傾向にあることと、配当性向を高めにしていることが要因です。

33期連続で増配し、株主還元に積極的な花王ですが、決して高配当株ではないので、投資の際には冷静な判断が必要です。

花王100株で配当金はいくらもらえる?

花王の2022年12月期の配当金は、下記のとおり。

時期配当金
中間配当(2022年6月)74円
期末配当(2022年12月)74円
合  計148円

上記のとおり、花王の配当金は2回に分けて支払われます。

100株を保有している場合、14,800円の配当金を受け取ることができました。

※なお、実際の手取り額は 11,794円(20.315%の所得税・住民税が引かれる)です。

配当金の額は、業績によって変化します。moomoo(ムームー)などの株アプリで、会社の動向をウォッチしていきましょう。

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✓ 花王の配当金推移

花王の配当金推移(過去10期分)と、2023年12月期の予想配当金は、下記のとおり。

決算期中間配当金期末配当金合計
2013年12月32円32円64円
2014年12月34円36円70円
2015年12月38円42円80円
2016年12月46円48円94円
2017年12月54円56円110円
2018年12月60円60円120円
2019年12月65円65円130円
2020年12月70円70円140円
2021年12月72円72円144円
2022年12月74円74円148円
2023年12月(予想)75円75円150円
引用元:IR BANK、花王決算資料より

上記のとおり、連続増配が続いており、2013年に比べて、2022年の配当金は約2.3倍になっています。

2023年12月期の配当金は、150円を予定しており(会社発表)、株価が現在の水準(5,700円前後)であれば、2.6%くらいの配当利回りが期待できそうです。

※ 5%以上の高利回りを狙っている投資家には、物足りないかもしれません。

花王100株はいくらで買える?

直近1年の花王の株価推移は、下記のとおり。

※株価チャートは拡大できます。

花王 株価チャート1年

2023年5月に、5,000円を一瞬割り込みましたが、その後は回復基調に…。現在は5,700円前後で推移しています。

花王100株を購入する場合、下記で計算できます。

株価 × 100株 + 手数料 = 購入資金

2023年8月18日の花王の終値は、5,681円なので、これで計算してみます。

なお、私も利用している松井証券の場合、25歳以下であれば、取引額に関わらず手数料は無料となっています。

5,681円 × 100株 + 0円 = 568,100円

おおよそ57万円で購入可能です。

まとめ:今回のポイント

今回は、花王(4452)について解説しました。

ポイントをおさらいすると、下記のとおり。

  • 株価下落の理由①:業績不振(利益面)が続いているから
  • 株価下落の理由②:原材料高を価格転嫁できていないから
  • 株価下落の理由③:「連続増配」停止の懸念があるから
  • 花王の業績(2023年12月期)見通しは、大幅な減益
  • 花王の株価見通しは、直近の安値4,663円を下回る可能性も
  • 花王の配当見通しは、34期連続の増配を確保

花王は株主還元に積極的で、毎日手にする製品も使いやすく好感の持てる企業です。

ですが、花王株に手を出すのはまだ早いと判断します。

最低限、2023年11月に発表される決算を見て、構造改革の行方や原材料高の状況を確認した方がよさそうです。

※投資の判断は自己責任でお願いします。

今回は以上です。

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