今年、初めて確定申告をするWebライター
今年、初めて確定申告をするWebライターです。
初心者向けに、確定申告のやり方や注意点などを教えてください。
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- Webライターの確定申告|副業ライターの場合
- Webライターの確定申告|専業ライターの場合
- Webライターの確定申告のやり方
- Webライターにおすすめの会計ソフト4選
- Webライターが確定申告をする際の注意点3つ
- 【Webライター向け】確定申告に関するQ&A
この記事を書いている私は、ライター歴3年(&大家歴11年)です。
確定申告は先日、11回目の提出を終えたところです。
初めて確定申告をされる方は、心配なことや不安な点がたくさんあるかと思います。
そこで今回は、初めて確定申告をするWebライターさん向けに、確定申告のやり方や注意点をわかりやすく解説していきます。
本記事を読むことで、下記のことが理解できるようになります。
- Webライター向け、確定申告のやり方・注意点
- Webライターにおすすめの会計ソフト
- Webライターが計上できる必要経費
- 事業所得と雑所得の違い、青色申告と白色申告の違い etc.
※記事は3分くらいで読み終わります。ぜひ、今後の参考にしてください!
Webライターの確定申告|副業ライターの場合
会社員が副業でWebライターをしている場合、1年間の所得によって確定申告をするか、しないかの判断をします。
こちらをご覧ください。
- 所得が20万円以下の場合:確定申告は不要
- 所得が20万円超の場合 :確定申告が必要
所得が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
ちなみに、所得は下記のように計算します。
所得 = 収入金額 - 必要経費
なので、Webライターで稼いだ収入が20万円を超えたら、即、確定申告でありませんので注意が必要です。
※必要経費については、確定申告に関するQ&A 質問⑤をご覧ください。
Webライターの確定申告|専業ライターの場合
専業でWebライターをしている場合は、「所得の額に関わらず」確定申告をしましょう。
よくネットでは、
- 所得が48万円以下の場合:確定申告は不要(※)
- 所得が48万円超の場合 :確定申告が必要
※所得が48万円以下なら、基礎控除48万円が差し引かれ、課税所得がゼロになるため…。
上記のようなコメントを見かけますが、
専業ライターの場合は、「所得の額に関わらず」確定申告をしましょう。
その理由は、下記のとおり。
- 確定申告書が、収入や所得の証明書になる
- 納めすぎの所得税がある場合、確定申告で取り戻せる
- 確定申告をしないと、青色申告特別控除(最大65万円)を受けられない
いずれにしても、今後、専業ライターとして稼いでいくのであれば、確定申告をきちんと行いましょう。
Webライターの確定申告のやり方
確定申告のやり方は、下記のとおり。
- その①:必要書類を用意する
- その②:収支内訳書・確定申告書を作成する
- その③:期限内に確定申告書等を提出する
- その④:所得税の支払い or 還付金を受けとる
それでは、1つずつ見ていきましょう。
その①:必要書類を用意する
まずは、必要書類を用意しましょう。
- ①:確定申告書
- ②:収支内訳書 or 青色申告決算書
- ③:マイナンバーカード
- ④:銀行通帳
- ⑤:各種控除の証明書
- ⑥:売上や経費のわかるもの
- ⑦:源泉徴収票 ※副業ライターの場合
①・②は、国税庁のサイトから取得します。
白色申告の場合は収支内訳書、青色申告の場合は青色申告決算書を用意…。
③は、通知カード + 運転免許証など でもOKです。
④は、所得税の支払いまたは還付金を受ける際に必要。← 初年度だけ税務署に口座情報を提出します。
⑤は、生命保険料や地震保険料などがわかる証明書。← 保険会社からハガキで送られてくるケースが多い。
⑥の売上は、クラウドワークスなどのサイトの報酬画面を印刷しておけばOK。
経費は、領収書やレシートを用意しましょう。
⑦は、年末に会社からもらうもの。
その②:収支内訳書・確定申告書を作成する
必要書類を用意したら、収支内訳書(白色申告の場合)と確定申告書を作成します。
青色申告の場合、青色申告決算書と確定申告書を作成します。
※白色申告と青色申告の違いについては、確定申告に関するQ&A 質問②をご覧ください。
確定申告書は、会計ソフトや国税庁の確定申告書等作成コーナーの利用などで作成します。
✓ 収支内訳書
収支内訳書は、収入と経費の明細を記載する書類です。
✓ 確定申告書
今年(令和5年)に提出する確定申告から、確定申告書Aは廃止され、確定申告書Bに一本化されました。
確定申告書等の作成が面倒な方は、会計ソフトを利用しましょう!
その③:期限内に確定申告書等を提出する
確定申告の申告期間は、2月16日~3月15日。
下記のものを税務署に提出します。
- 確定申告書
- 収支内訳書(白色申告の場合)
- マイナンバーカードの写し etc.
また、税務署への提出方法は、下記のいずれかで行います。
- e-Tax
- 税務署へ郵送
- 税務署へ持参
その④:所得税の支払い or 還付金を受けとる
所得税の支払いが必要な場合、4月下旬に銀行口座から所得税が徴収されます。
還付金の場合には、確定申告書の提出から1ヵ月~1ヵ月半くらいを目安に銀行口座に入金されます。
Webライターにおすすめの会計ソフト4選
「今年、初めて確定申告をするので大変…」、「記帳や書類の作成が面倒…」というWebライターの方には、クラウド会計ソフトをおすすめします。
クラウド会計ソフトのメリット
- 無料でお試しができる
- クラウド上でデータ管理ができる
- 簿記や会計が苦手な人でも操作できる
- 面倒な記帳や書類作成がカンタンにできる
おすすめのクラウド会計ソフトは、下記のとおり。
- freee(フリー)会計
- やよいの白色申告 オンライン
- やよいの青色申告 オンライン
- マネーフォワード クラウド確定申告
Webライターが確定申告をする際の注意点3つ
確定申告をする際の注意点は、下記のとおりです。
- 注意点①:レシートや領収書は捨てずに保管する
- 注意点②:期限内に確定申告をきちんと行う
- 注意点③:会社にバレたくない人は、確定申告書の書き方に注意
1つずつ、解説していきます。
注意点①:レシートや領収書は捨てずに保管する
必要経費を計上するためには、その根拠となるものが必要になります。
なので、ライティング業務に関連する支払をした場合には、レシートなどを捨てずに保管しておきましょう。
なお、Webライターが計上できる必要経費については、Q&Aのコーナー 質問⑤をご覧ください。
注意点②:期限内に確定申告をきちんと行う
確定申告は、2月16日~3月15日までの期限内にきちんと行いましょう。
期限内に申告をしない場合、下記のようなデメリットがあります。
- 延滞税などが課される可能性がある
- 最大65万円の青色申告特別控除が受けられなくなる
注意点③:会社にバレたくない人は、確定申告書の書き方に注意
副業ライターの場合で、会社にバレたくない人は、確定申告の書き方に注意しましょう。
確定申告書 第二表の「住民税・事業税に関する事項」の記入に、ひと工夫します。
住民税の徴収方法のところを「自分で納付」に〇印をつけます。
このひと手間で、住民税の納税通知書が自宅(あなた宛て)に送られてきます。→ 会社にバレない
100%バレない訳ではないので、自己責任でお願いします。
【Webライター向け】確定申告に関するQ&A
確定申告に関するQ&Aを5つ載せておきました。
ぜひ、参考にしてください。
- 質問①:事業所得と雑所得の違いを教えてください
- 質問②:青色申告と白色申告の違いを教えてください
- 質問③:青色申告のメリットを教えてください
- 質問④:青色申告を選択できる条件は何ですか?
- 質問⑤:Webライターが計上できる必要経費とは?
1つずつ、回答していきます。
質問①:事業所得と雑所得の違いを教えてください
事業所得とは、小売業やサービス業などの事業から生ずる所得のことです。
Webライターはサービス業にあたるので、専業ライターの所得は事業所得になります。
一方、雑所得とは、事業から得られた所得と認められない所得のことです。
副業でWebライターをやっている人の所得は、原則として雑所得になります。
✓ 注意事項
2022年10月の国税庁の通達により、事業所得と雑所得の判断基準が一部改正になりました。
詳しい内容を知りたい方は、こちらをご覧ください。
参考:「所得税基本通達の制定について」の一部改正について(国税庁)
質問②:青色申告と白色申告の違いを教えてください
青色申告は、白色申告に比べて提出書類が多く、記帳などが面倒な反面、節税の効果が大きい申告方法です。
事業所得を得ているWebライターは、青色申告をおすすめします。
白色申告は、青色申告に比べて提出書類が少なく、記帳などが楽な反面、節税の効果が小さい申告方法です。
副業Webライターで、初めて確定申告をする場合、こちらの白色申告をすることになります。
青色申告と白色申告の違いをまとめると、下記のとおり。
青色申告 | 白色申告 | |
該当する人 | 事業所得があるWebライター | 雑所得があるWebライター |
事前手続き | 青色申告承認申請書の提出 | ー |
記帳方法 | 簡易簿記(10万円控除) 複式簿記(55万円 or 65万円控除) | 簡易な方法による記帳 |
提出書類 | 確定申告書 青色申告決算書 その他添付書類 | 確定申告書 収支内訳書 その他添付書類 |
税制上のメリット | 青色申告特別控除(10~65万円) 赤字を3年間繰り越せる 家族への給与を経費にできる | ー |
質問③:青色申告のメリットを教えてください
青色申告のメリットは、下記のとおり。
- 青色申告特別控除を受けられる
- 家族の給与を経費にできる
- 赤字を3年間、繰り越せる
- 減価償却の特例を利用できる
- ネット代・電気代などを経費にできる
青色申告の魅力の1つは、青色申告特別控除を受けられることです。
複式簿記による記帳、e-Taxでの申告などの条件を満たせば、最大で65万円の控除を受けることができます。
こちらの記事も参考になります。
>> 副業サラリーマンの青色申告【条件・メリットなどを解説】
質問④:青色申告を選択できる条件は何ですか?
青色申告を選択する際の条件は、下記のとおり。
- 事業所得・不動産所得・山林所得のいずれかである
- 青色申告承認申請書を提出していること
- 開業届を提出していること
上記の3つすべてを満たしていることが必要になります。
より詳しいことは、こちらの記事をご覧ください。
>> 副業サラリーマンの青色申告【条件・メリットなどを解説】
質問⑤:Webライターが計上できる必要経費とは?
Webライターが計上できる必要経費は、下記のとおり。
- パソコン代(10万円未満のもの)
- プリンター代(10万円未満のもの)
- 用紙・インク代
- 書籍・テキスト代
- ネット代、電気代 etc.
なお、ネット代や電気代など、プライベートでも使用している経費は、使用割合におうじて按分(あんぶん)することになります。
※按分:使用時間などを基準にして、経費を仕事用とプライベート用に割り振ること
今回は以上となります。