
古賀 史健(著)『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の書評・要約まとめを知りたい。
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の基本情報
- 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の書評
- 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約まとめ
- おわりに
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、フリーランスライターの古賀 史健(こが ふみたけ)さんの著書になります。
古賀さんは、哲学者の岸見 一郎さんとともに、ベストセラー本『嫌われる勇気』を執筆したことでも有名です。
本書はその古賀さんが、「文章が書けない」人向けに、具体例を交えてわかりやすく、ライティングのコツを教えてくれます。
私にとって本書は、『新しい文章力の教室』とともに、Webライティングの基礎を作ってくれた大切な1冊です。
「話せるのに書けない」、「文章の展開の仕方がわかない」、「そもそも文才がない」など、「書けない悩み」がある人は、ぜひ本記事をご覧ください!
※記事は2~3分で読み終わります。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の基本情報

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の基本情報については、下記のとおりです。
- 書 名:20歳の自分に受けさせたい文章講義
- 著 者:古賀 史健
- 出版日:2012年1月26日
- 出版社:星海社
- 定 価:本体840円+税
著者の古賀 史健さんのプロフィールは、こちらをご覧ください。
古賀 史健(こが ふみたけ)
1973年福岡県生まれ。
かねて映画監督を夢見るも、大学の卒業制作(自主映画)で集団作業におけるキャプテンシーの致命的欠如を痛感し、挫折。
ひとりで創作可能な文章の道を選ぶ。出版社勤務を経て24歳でフリーに。
30歳からは書籍のライティングを専門とする。
以来、「ライターとは ”翻訳者” である」「文章は ”リズム” で決まる」を信念に、ビジネス書や教養書を中心に現在まで約80冊を担当。
本書は単著デビュー作となる。
引用元:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』著者紹介より
本書は、下記の5つのパートで構成されています。
- ガイダンス その気持ちを「翻訳」しよう
- 第1講 文章は「リズム」で決まる
- 第2講 構成は「眼」で考える
- 第3講 読者の「椅子」に座る
- 第4講 原稿に「ハサミ」を入れる
プロのライター・古賀さんが、ライティングのコツを丁寧に教えてくれます。
書くことが苦手な方、コンプレックスを持っている方は、ぜひ一読されることをおすすめします!
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の書評

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の書評を紹介していきます。
- 書評①:「話せるのに、書けない!」を解決してくれる
- 書評②:「構成」「導入」「論理展開」の重要性を教えてくれる
- 書評③:誰に向けて文章を書けばよいのかがわかる
それでは、見ていきましょう。
書評①:「話せるのに、書けない!」を解決してくれる
本書を読むことで、「話せるのに、書けない!」というライターの悩みが解決できます。
古賀さんは、文章を書けるようになるためには、下記の視点が必要だと断言します。
- 書こうとするな! 翻訳せよ!
- 文章とは、頭の中の「ぐるぐる」を伝わる言葉に翻訳したもの
- 人は答えを得るために書く、答えがわからないから書く
- わからないことがあったら、書こう!自分の言葉に翻訳せよ!
ライター初心者だった頃の私は、上記の言葉を聞いても、今ひとつ、理解ができませんでした。
ですが、今なら古賀さんのアドバイスが心の底から理解ができます。
文章力をアップさせるコツは、「書くこと」以外に近道はないからです。
書評②:「構成」「導入」「論理展開」の重要性を教えてくれる
古賀さんは、良い文章(= 読者の心を動かし、新たな行動を促す文章)を書くためには、下記の3つを重視せよと教えてくれます。
- 構成
- 導入
- 論理展開
文章の面白さは、「構成」で決まるとして、導入・本編・結末を「まるで映画を撮影するように考え・組み立てよ」と提案。
そして、「導入」は映画の予告編であるとして、導入部分の大切さを強調しています。
さらに、「論理展開」の重要性も指摘しており、下記の3つを常に意識せよと言います。
- 主張
- 理由
- 事実(具体例)
書評③:誰に向けて文章を書けばよいのかがわかる
本書を読めば、「的外れな文章」、「焦点がぼやけた文章」を書くことを回避できるようになります。
古賀さんは、あらゆる文章には、必ず読者が存在すると言います。
そして、下記のいずれかに向けて文章を書くようにアドバイスをくれます。
- 10年前の自分
- 特定の「あの人」← 職場の部下、昔の友達など
このように、読者を限定することで、文章にリアリティが増し、読者の心に響くライティングが可能になると教えてくれます。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約まとめ

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約まとめについて紹介します。
- 要約まとめ①:どうすれば文章が書けるようになるのか?
- 要約まとめ②:「答え」がわからないからこそ、書く!
- 要約まとめ③:読者を「説得」するな、「納得」させよ!
- 要約まとめ④:文章はコミュニケーション
- 要約まとめ⑤:「いい文章」とは、どんな文章か?
- 要約まとめ⑥:文章力という「武器」を手に入れよ!
それでは、一緒に見ていきましょう。
要約まとめ①:どうすれば文章が書けるようになるのか?
どうすれば自分の ”感じ” や ”思い” を、文章として正しくアウトプットできるのか?ぼくの結論は、シンプルだ。
書くことをやめて ”翻訳” するのである。
文章とは、つらつらと書くものではない。
頭のなかの「ぐるぐる」を、伝わる言葉に ”翻訳” したものが文章なのである。
引用元:『20歳の自分に受けさたい文章講義』31pより
要約まとめ②:「答え」がわからないからこそ、書く!
われわれは、理解したから書くのではない。
むしろ反対で、われわれは「書く」という再構築とアウトプットの作業を通じて、ようやく自分なりの「解」を摑んでいくのだ。
順番を間違えないようにしよう。人は解を得るために書くのだし、解がわからないから書くのだ。
おそらくこれは、世界的な文豪たちでも同じはずである。
引用元:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』40-41pより
要約まとめ③:読者を「説得」するな、「納得」させよ!
人は「他人事」では動かない。
基本的にわれわれは、他人事には興味がないのだ。
どんなに立派な教え(英会話をやりなさい、資格をとりなさい、など)であろうと、それが読者にとって「他人事」であるうちは耳を貸そうとしないし、一方的な ”説得” だとして反発する。
逆に言うと、われわれは「これは他人事じゃない!」と感じたとき、ようやく耳を傾けるようになり、自ら歩み寄っていく。
引用元:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』187-188pより
要約まとめ④:文章はコミュニケーション
引用元:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』226pより
- 「小さなウソ」はつかない。細部をどれだけ大事にできるかは、文章の最重要ポイント。
- 「自分の頭でわかったこと」以外は書かない。
- 「目からウロコ」は3割、残り7割は「すでにわかっていること」でよい。
要約まとめ⑤:「いい文章」とは、どんな文章か?
いったい「いい文章」とは、どんな文章を指すのか?
ぼくの答えはシンプルだ。「いい文章」とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」のことである。
読む前と読んだあとで、読者の心が変わり、できれば行動までも変わっていること。
それがぼくの考える「いい文章」の条件である。
引用元:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』268pより
要約まとめ⑥:文章力という「武器」を手に入れよ!
どこでどんな仕事に就こうと、文系であろうと理系であろうと、業種や職種に関係なく生涯にわたって身を助けてくれる武器、それが文章力なのだ。
あなたが何歳であれ、ここで文章力という武器を手に入れておくことは、将来に対する最大級の投資になる。
引用元:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』53pより
おわりに

今回は、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の書評・要約まとめについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
私は本書を読むことで、プロのライターでも、文章をスラスラと書いている訳ではないことを知りました。
そして、素人の私でも、本書で紹介されている考え方やノウハウをうまく活用すれば、「文章力という武器」が身につくことを理解しました。
実際に私は、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読んだおかげで、Webライターで月5万円以上稼げるようになりましたし、今ではブログ運営を始めるようにもなりました。
今でも、書くことに行き詰ったときには、本書を読み返しています。
Webライターに興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
今回は以上です。