唐木 元(著)『新しい文章力の教室』の書評・要約まとめを知りたい。
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- 『新しい文章力の教室』の基本情報
- 『新しい文章力の教室』の書評
- 『新しい文章力の教室』の要約まとめ
- おわりに
『新しい文章力の教室』は、コミックナタリーの元編集長、唐木 元さんの著書になります。
音楽、マンガ、映画などのニュースサイト「ナタリー」で、編集長&新人研修を担ってきた唐木さんが、初心者向けにライティングのノウハウを惜しげもなく披露してくれています。
私自身も、Webライターを始めた時期に何度も読み返し、参考にしてきた1冊です。
文章を書くことが初めての人、読みやすい文章を書きたい人、文章力をアップさせたい人は、ぜひ本記事をご覧ください!
※記事は2~3分で読み終わります。
『新しい文章力の教室』の基本情報
『新しい文章力の教室』の基本情報については、下記のとおりです。
- 書 名:新しい文章力の教室
- 著 者:唐木 元
- 出版日:2015年8月7日
- 出版社:インプレス
- 定 価:本体1,300円+税
著者の唐木 元さんのプロフィールは、こちらをご覧ください。
唐木 元(からき げん)
1947年生まれ。株式会社ナターシャ取締役。
大学在学中よりライターとして働き始める。
卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。
2004年より編集者として、ライブドア・パブリッシング、幻冬舎、KI&Company(ジーノ編集部)と3つの出版社に勤務。
2008年、株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げた。
引用元:『新しい文章力の教室』著者紹介より
本書は、下記の5章で構成されています。
- 第1章 書く前に準備する
- 第2章 読み返して直す
- 第3章 もっと明快に
- 第4章 もっとスムーズに
- 第5章 読んでもらう工夫
ライティングのプロ、唐木さんが丁寧に・細かいところまでアドバイスしてくれます。
本書を読み・実践することで、あなたの文章力は格段にレベルアップします!
『新しい文章力の教室』の書評
『新しい文章力の教室』の書評を紹介していきます。
- 書評①:文章を書く前の「準備」について学べる
- 書評②:良い文章を書くためのコツ・ノウハウを学べる
- 書評③:読者に伝わる文章の書き方を学べる
それでは、見ていきましょう。
書評①:文章を書く前の「準備」について学べる
唐木さんは、文章を書く前に「テーマ」と「骨組み」の設計をしよう! と提案します。
テーマとは、その文章で何を言うのかという目的のこと。
骨組みとは、テーマのために、何を(パーツ)、どれから(順番)、どれくらい(軽重)書くのかを決めることです。
この2つの要素を明確にすることで、文章をスムーズに書くことができるようになります。
書評②:良い文章を書くためのコツ・ノウハウを学べる
本書を読むことで、良い文章を書くためのコツ・ノウハウを学べます。
唐木さんは、「良い文章とは、完読される文章である」と定義します。
そして、良い文章は事実、ロジック(論理)、言葉づかいの3層構造で成り立っているとし、数字の間違いや論旨の破綻に気をつけるよう注意を促しています。
書評③:読者に伝わる文章の書き方を学べる
事実・ロジックの重要性が把握できたら、つぎは言葉づかいです。
本書では、200ページの内、150ページを割いて、読みやすく、丁寧な文章を書くための推敲の方法が語られています。
例えば、下記のとおり…。
- 表現の重複に注意する!
- 1つの文に、情報は1つだけ!
- 余計な単語・表現は削る!
- わからないことは、書くな!
私も文章表現に迷ったら、今でも本書のお世話になっています!
『新しい文章力の教室』の要約まとめ
『新しい文章力の教室』の要約まとめについて紹介します。
- 要約まとめ①:良い文章とは完読される文章である
- 要約まとめ②:文章は、事実・ロジック・言葉づかいの3層構造
- 要約まとめ③:書く前に「テーマ」と「骨組み」を決める
- 要約まとめ④:残り3割の「言葉づかい」を磨く
それでは、一緒に見ていきましょう。
要約まとめ①:良い文章とは完読される文章である
どうしたら文章がうまくなるか悩んでいる方にまずお伝えしたいこと。
「完読されるのが良い文章」と決めると突然視界がクリアになります。
こらえ性のない読み手に情報を不足なく手渡し、メッセージを伝えるために、私たちは文章力を磨かなければならないのです。
引用元:『新しい文章力の教室』15pより
要約まとめ②:文章は、事実・ロジック・言葉づかいの3層構造
「事実」「ロジック(論理)」「言葉づかい」の3つのレイヤーは、取り返しのつかない順序で積み重なっています。
どれだけ美文を連ねても、事実に誤認があったら実用文としては0点です。
またロジックがおかしな文章は、言葉づかいでは挽回できません。
引用元:『新しい文章力の教室』18-19pより
要約まとめ③:書く前に「テーマ」と「骨組み」を決める
私はいつも「書き始める前に、主眼と骨子を立てることだ」と答えています。
主眼とは、要はテーマのことです。
その文章で何を言うのか、何を言うための文章なのかという目的のことだと思ってください。
主眼を達成するための骨組みのことを、骨子と呼んでいます。
文章における骨子は、「要素」「順番」「軽重」の3つから構成されます。
書き始める前にまず「テーマ」を決める。
そののち、「テーマ」のために「何を」「どれから」「どれくらい」話すか決める。
引用元:『新しい文章力の教室』20-21pより
要約まとめ④:残り3割の「言葉づかい」を磨く
事実とロジックさえしっかりしていれば、それだけで70点くらいの文章にはなるものです。
そこから先は言葉に磨きをかけていく作業ですが、こればかりはひとつひとつ推敲を積み重ね、着実に完成度を上げていくしかありません。
最初のうちはボンヤリでもいいので、とにかく書き進む。そうすればもちろん、たくさん直すべき箇所が発生します。ナタリーの現場でも、新人の記者は9回でも10回でも書き直しさせられるものです。
ボンヤリ書く、直す、気付いてうまくなる。
このサイクルを繰り返しながら、徐々にレベルアップを目指していきましょう。
引用元:『新しい文章力の教室』49pより
おわりに
今回は、『新しい文章力の教室』の書評・要約まとめについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
現在は、ブロガーとして活動している私ですが、今でも表現方法に迷ったり、スムーズな言い回しを見つけたい時などに本書をひもといています。
これからWebライターを始めたい人や、始めてまもない人などは、ぜひ本書を熟読し、文章力をアップさせてください。
その後は、Webライターとして、実際に仕事を受注しつつ、ライティングスキルを磨いていくことをオススメします。
さらに、ナタリーのホームページを一度ご覧になることも、おすすめします。
本書で学んだスキルがどのように活かされているかを確認することができます。
今回は以上です。