成長株投資に興味がある人
今亀庵(著)『小型成長株投資術』の書評・まとめを知りたい。
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- 今亀庵『小型成長株投資術』の基本情報
- 今亀庵『小型成長株投資術』の書評
- 今亀庵『小型成長株投資術』のまとめ
- おわりに
『小型成長株投資術』は、成長株投資で有名な個人投資家、今亀庵さんの著書になります。今亀庵さんは、株式投資で退職金2,000万円を40億円にした(しかも、わずか7年で!)伝説の投資家です。
本書では、そんな今亀庵さんが、「株で40億円を築いた秘訣」、「テンバガーを達成する方法」、「おすすめな業種や銘柄」などをわかりやすく解説しています。
成長株投資家である私自身も、おおいに刺激を受け、とても勉強になりました。
そこで、今回は『小型成長株投資術』の書評・まとめをしていきたいと思います。
※記事は3分以内で読み終わります。ぜひ、今後の参考にしてください!
今亀庵『小型成長株投資術』の基本情報
『小型成長株投資術』の基本情報については、下記のとおりです。
- 書 名:小型成長株投資術
- 著 者:今亀庵
- 出版日:2022年5月13日
- 出版社:宝島社
- 定 価:本体1,500円+税
今亀庵さんのプロフィールは、こちらをご覧ください。
今亀庵(いまかめあん)
1949年、鹿児島生まれ。
高校時代に親の仕事の都合で渡米後、米国の大学を卒業し、現地で就職。
30代で日本に戻りサラリーマン生活を送る。リーマン・ショック直後の2009年に退職金で株式投資を再開。
投資したJ-REITが運良く大きくリバウンドし、資産が1年で約7倍に。
さらに2012年からのアベノミクス相場で、2017年末には資産は200倍になる。投資スタイルは小型成長株の長期グロース投資。
引用元:『小型成長株投資術』219p、著者履歴より
銘柄選択はPEGレシオ重視。
本書は、下記の6章で構成されています。
- 序 章:退職金が200倍になった!
- 第1章:お金と私の関係
- 第2章:株はまだ天井じゃない! あなたもまだ間に合う!
- 第3章:目指そう、テンバガー
- 第4章:有望なセクターと個別銘柄の探し方
- 第5章:チャンスを探せ!
どうでしょうか…。
各章のタイトルを見ただけで、ワクワクしてきませんか?
それでは、まず『小型成長株投資術』の書評からスタートします!
今亀庵『小型成長株投資術』の書評
『小型成長株投資術』の書評を紹介していきます。
- 書評①:小型成長株でテンバガー(10倍株)を目指す方法がわかる
- 書評②:小型成長株で狙うべき、4つのカテゴリーがわかる
- 書評③:小型成長株で儲けるための有望セクター4つがわかる
それでは、見ていきましょう。
書評①:小型成長株でテンバガー(10倍株)を目指す方法がわかる
本書には、自己資金を10倍にする方法が具体的に述べられています。
それは、年30%のペースで利益成長が継続できる小型成長株へ投資することです。
さらに著者は、下記の点にも注意するようにアドバイスをしています。
- 業績は利益だけでなく売上の伸びにも注意する
- 有能なオーナー経営者がいる会社に投資する
- 時価総額が相対的に小さい銘柄に投資する
- 自己資本比率&ROEが高い銘柄に投資する
書評②:小型成長株で狙うべき、4つのカテゴリーがわかる
本書を読むことで、小型成長株で狙うべき4つのカテゴリーがわかります。
具体的には、下記のとおり。
- 30%以上の業績拡大が見込まれる銘柄
- 業績大化けに結びつく材料が飛び出した銘柄
- 時流に乗る大きなテーマに関連する銘柄
- 売られすぎたリバウンドを期待できる銘柄
書評③:小型成長株で儲けるための有望セクター4つがわかる
今後、小型成長株で儲けるための有望セクターについても述べられています。
4つの有望セクターとは、下記のとおり。
- IT(情報通信・ネット関連)
- サービス業
- 小売り、飲食
- 不動産・その他金融(ノンバンク)
今亀庵『小型成長株投資術』のまとめ
『小型成長株投資術』のまとめについて紹介します。
- まとめ①:投資の本質は利回り(益利回り)にあり
- まとめ②:今亀庵さんの投資スタイル
- まとめ③:不人気セクターにチャンスあり
- まとめ④:キャピタルゲインとインカムゲイン、両方を狙う
では、さっそく見ていきましょう。
まとめ①:投資の本質は利回り(益利回り)にあり
歴史的に見ても、いかに利回りの高いものに資金を投じるのかを突き詰めるのが「投資の本質」です。なぜなら、利回りがより高い投資対象を選んだほうがお金は増えるからです。
国内の預貯金や債券はおろか、不動産や米国債、米国株よりも日本株の益利回りが群を抜いて高くなっています。
つまり、その点において日本株が最も魅力的な投資対象だということです。日本株(日経平均)のPERは2022年3月末の時点で13.4倍程度となっており、益利回りは約7.4%に達しています。
引用元:『小型成長株投資術』86pより
まとめ②:今亀庵さんの投資スタイル
基本的に私の投資スタイルは、株価がまだ割安な水準にある小型成長株に資金を投じるというものです。
具体的な数値目標は「10年をメドに資産を10倍にする」というもので、幸運にも支えられて私は前倒しで達成してきましたが、読者のみなさんはこれを前提とするといいでしょう。
引用元:『小型成長株投資術』98pより
まとめ③:不人気セクターにチャンスあり
不動産セクターは株式市場で不人気です。特に2019年頃は、東京五輪の開催後は反動で不動産市況が急激に悪化すると懸念されていました。
しかし、私はそういった見方に懐疑的で、比較的堅調に推移するはずだと考えていました。
不人気セクターだからこそ、優良企業を割安な株価で手に入れられる可能性も高いでしょう。
大半の投資家は、セクターという森(全体像)しか視界に捉えていません。そうやって見逃されているうちにすくすくと育っている木(個別銘柄)を探し出す…。
引用元:『小型成長株投資術』207-208pより
まとめ④:キャピタルゲインとインカムゲイン、両方を狙う
アベノミクス相場の頃の私は、ひたすらキャピタルゲイン(譲渡益=値上がり益)を追求していました。
さすがに最近はそこまで積極的な攻めが求められていないので、キャピタルゲイン70%、インカムゲイン(配当収益)30%というバランスの運用を心掛けています。
こうした運用に最適なのは、業績が年10%のペースで拡大するとともに、配当利回り4%以上に達している銘柄です。この条件を満たす銘柄にまとまった資金を投じておけば、先に述べたバランスでキャピタルゲインとインカムゲインを享受できます。
引用元:『小型成長株投資術』209pより
おわりに
今回は、『小型成長株投資術』の書評・まとめについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
私自身が、今亀庵さんの存在を知ったのは、今から3~4年前、『日本の億万投資家名鑑』というムック本を読んだことがキッカケでした。
今亀庵さんは、FPG(7148)やパピレス(3641)、ウェッジホールディングス(2388)などに投資、総資産26億円を保有…、と紹介されていました。
当時から、「いつかは今亀庵さんの投資ノウハウを書籍で知りたい」と思っていましたが、ようやく今年(2022年)、本書を手にすることができました。
成長株投資で成功したい人、自己資金を倍増させたい人は、手に取ってみることをオススメします。
なお、今亀庵さんのおすすめ銘柄を知りたい人は、本書を購入後に163p、165p、210pをご覧ください。約30の魅力的な銘柄たちが記載されています!
こちらの記事も参考になります。
>>【2022年版】成長株投資とは?メリット・デメリットを解説
今回は以上です。