日本郵船100株で配当金はいくらもらえますか?
日本郵船の配当利回りは何%ですか?
こういった質問に答えます。
こんにちは、ブロガー&投資家のフリーです。
今回は、「日本郵船100株で配当金はいくらもらえる?」「日本郵船の配当利回りは何%?」「日本郵船の株主優待の内容は?」などを中心に解説します。
ポイントは下記のとおり。
- 日本郵船の2024年3月期の予想配当金は130円。100株保有での配当金は、13,000円の見込み
- 日本郵船の予想配当利回りは2.61%
※予想配当金130円 ÷ 株価4,978円(2024年1月19日の終値)× 100で算出 - 日本郵船の株主優待は「飛鳥クルーズ」の優待割引券。100株保有で、優待割引券3枚もらえる
※記事は3分くらいで読み終わります。
【2024年】日本郵船100株で配当金はいくらもらえる?
日本郵船の2024年3月期の予想配当金は、下記のとおり。
時期 | 配当金 |
---|---|
中間配当(2023年9月) | 60円 |
期末配当(2024年3月) | 70円 |
合 計 | 130円 |
今期(2024年3月期)の予想配当金は130円。
内訳は、中間配当が60円(実施済み)、期末配当が70円の予定です。
100株を保有している場合、13,000円の配当金を受け取れる計算になります。
※なお、実際の手取り額は10,360円(20.315%の所得税等が引かれる)です。
ちなみに、今期の配当金130円は、前期(2023年3月期)の配当金520円と比べて大幅な減配になりそうです。
減配の要因は、配当金の原資である「当期純利益」が前期の約1兆円から、今期は2,000億円台と大幅な減益見込みだからです。
コロナ特需に沸いた2022年&2023年3月期の決算が良すぎたため、前々期と前期の配当金も異例の高額だった…、と言えそうです。
✓ 参考:日本郵船の配当実績
日本郵船の過去10期分の配当金・配当性向は、下記のとおりです。
※2022年10月に実施された、株式分割(1株 → 3株)を考慮して作成
決算期 | 配当金 | 配当性向 |
---|---|---|
2014年3月 | 16.7円 | 25.7% |
2015年3月 | 23.3円 | 24.9% |
2016年3月 | 20円 | 55.8% |
2017年3月 | 0円 | - |
2018年3月 | 10円 | 25.1% |
2019年3月 | 6.7円 | - |
2020年3月 | 13.3円 | 21.7% |
2021年3月 | 66.7円 | 24.3% |
2022年3月 | 483.3円 | 24.3% |
2023年3月 | 520円 | 26.1% |
過去10期分の配当金は、業績次第で大きく変動していて、安定しません。
最終赤字だった2017年&2019年3月期は、0円(無配)と6.7円の配当でした。
コロナ特需で業績が好調だった2022年&2023年3月期は、483.3円と520円と異常な高配当でした。
一部の個人投資家には「高配当株」として人気の日本郵船ですが、積極的には投資しにくい銘柄だと個人的には考えます。
参考までに、日本郵船の配当方針を載せておきます。
引用元:配当・株主優待|日本郵船株式会社
- 配当性向目安を従来の25%から30%へ引き上げ
- 1株当たり配当下限額を100円に引き上げ
日本郵船の配当金はいつもらえる?
日本郵船の配当金の権利確定日は、9月30日(中間配当)と3月31日(期末配当)です。
権利確定日の2営業日前を「権利付き最終日」と言います。
なので、配当金を受け取るためには、「権利付き最終日」までに株を購入する必要があります。
✓ 日本郵船の配当金はいつもらえる?
日本郵船の配当金の支払日は、権利確定日から2~3ヵ月後。
具体的には、中間配当が12月上旬、期末配当が6月下旬になります。
- 中間配当の支払日:12月上旬
- 期末配当の支払日:6月下旬
日本郵船の配当利回りは何%?
日本郵船の過去10期分の配当利回りをまとめてみました。
※配当利回り= 各期の配当金÷株価(期末)×100で算出
※2022年10月に実施された、株式分割(1株 → 3株)を考慮して作成
決算期 | 配当金 | 株価(期末) | 配当利回り |
---|---|---|---|
2014年3月 | 16.7円 | 1,000円 | 1.67% |
2015年3月 | 23.3円 | 1,153.3円 | 2.02% |
2016年3月 | 20円 | 723.3円 | 2.77% |
2017年3月 | 0円 | 783.3円 | 0% |
2018年3月 | 10円 | 716円 | 1.40% |
2019年3月 | 6.7円 | 540.7円 | 1.24% |
2020年3月 | 13.3円 | 428.7円 | 3.10% |
2021年3月 | 66.7円 | 1,258.3円 | 5.30% |
2022年3月 | 483.3円 | 3,586.7円 | 13.47% |
2023年3月 | 520円 | 3,089円 | 16.83% |
2024年3月(予想) | 130円 | - | - |
日本郵船の配当利回りは、2014年3月期から2020年3月期まで、1~2%台。高くても、3%台止まりでした。
コロナの影響で業績が急拡大した、2021年3月期以降は、「5.30% → 13.47% → 16.83%」と異常なくらいの高利回りとなりました。
なお、コロナ特需が落ち着いた2024年3月期の予想配当金は、前期(2023年3月期)の520円から大幅に減配されており、130円となっています。
日本郵船の2024年1月19日の終値が4,978円なので、予想配当利回りは 2.61%(130円 ÷ 4,978円 × 100)になります。
配当利回りが10%以上あったのは過去の話…。
「日本郵船の配当利回りは2%台」と考えた方が無難です。
ちにみに、東証プライム全銘柄の配当利回りは、2.13%(2024年1月19日、日本経済新聞より)です。
日本郵船を「配当狙い」で投資する際の参考にしてください。
日本郵船の株主優待の内容は?
日本郵船の株主優待は、豪華客船「飛鳥クルーズ」の優待割引券です。
※対象者は、決算期(3月31日)現在、100株以上を保有している株主です。
保有株数 | 優待割引券 |
---|---|
100~1,499株 | 3枚 |
1,500株~2,999株 | 6枚 |
3,000株~ | 10枚 |
上記のとおり、保有株数に応じて年に1回、優待割引券がもらえます。
優待割引券1枚につき、1名が10%の割引対象となります。
より詳しい内容は、こちらをご覧ください。
日本郵船100株を購入するのにいくら必要?
日本郵船の株価推移(過去1年分)は、下記のとおり。
※株価チャートは拡大できます。
2024年1月19日の日本郵船の終値は、4,978円なので、これで計算してみます。
ちなみに、私も利用している松井証券の場合、50万円までの取引なら、手数料は無料となっています。
4,978円 × 100株 + 0円 = 497,800円
約50万円で日本郵船の株主になれます。
日本郵船の配当金に関するよくある質問5つ
日本郵船の配当金に関してよくある質問をまとめてみました。
- 質問①:日本郵船の配当利回りはなぜ高いのですか?
- 質問②:日本郵船の2023年3月期の配当金はいくらでしたか?
- 質問③:日本郵船の2024年3月期の配当予想はいくらですか?
- 質問④:日本郵船の配当金の権利確定日と支払日について教えてください。
- 質問⑤:日本郵船株で配当金生活は可能ですか?
以下で解説します。
質問①:日本郵船の配当利回りはなぜ高いのですか?
決算期 | 配当金 | 配当利回り |
---|---|---|
2019年3月 | 6.7円 | 1.24% |
2020年3月 | 13.3円 | 3.10% |
2021年3月 | 66.7円 | 5.30% |
2022年3月 | 483.3円 | 13.47% |
2023年3月 | 520円 | 16.83% |
2024年3月(予想) | 130円 | - |
上記のとおり、日本郵船の2022年&2023年3月期の配当利回りは、それぞれ13.47%、16.83%と異常なくらい高いものでした。
この要因は、コロナ特需で日本郵船の業績が急拡大し、配当金が異例の高額になったためです。
その証拠に、コロナ特需が落ち着いた2024年3月期の予想配当金は130円と、大幅な減配になっています。
現在の株価が、4,978円(2024年1月19日の終値)なので、2024年3月期の予想配当利回りを計算すると 2.61%となります(130 ÷ 4,978円 × 100)。
「日本郵船の配当利回りが高い」というのは、すでに過去のことで、これから同社へ投資する際には、慎重かつ冷静な判断が必要だと考えます。
質問②:日本郵船の2023年3月期の配当金はいくらでしたか?
日本郵船の2023年3月期の配当金は、下記のとおり。
時期 | 配当金 |
---|---|
中間配当(2022年9月) | 350円 |
期末配当(2023年3月) | 170円 |
合 計 | 520円 |
業績が引き続き好調だったため、前期(2022年3月期)の配当金 483.3円を上回る、520円の高配当となりました。
ちなみに、100株を保有している場合、52,000円の配当金を受け取ることができました。
※なお、実際の手取り額は41,437円(20.315%の所得税等が引かれる)でした。
質問③:日本郵船の2024年3月期の配当予想はいくらですか?
日本郵船の2024年 3月期の配当予想は、下記のとおりです。
時期 | 配当金 |
---|---|
中間配当(2023年9月) | 60円 |
期末配当(2024年3月) | 70円 |
合 計 | 130円 |
中間配当の60円は実施済みで、期末配当は70円を予定しています。
中間配当と期末配当を合わせた予想配当金は、130円となっています。
2024年の配当金は、前期(520円)に比べて大幅に減額される見通しです。
その理由は、コロナ特需により絶好調だった業績が、通常モードに戻るからです。
ちにみに、2022年&2023年3月期は、配当金の原資となる当期純利益が1兆円を超えていました。
2024年3月期の当期純利益は、2,000億円台と5分の1にまで減少する見込み。配当金も、前期(520円)から130円へと大幅に減額される予想です。
なお、配当金の額は、業績によって変化します。moomoo(ムームー)などの株アプリで、会社の動向をウォッチしていきましょう。
moomoo証券- 米株24時間取引・株価・投資情報
Moomoo Technologies Inc.無料posted withアプリーチ
※IDを取得すれば、無料ですぐに利用できます。
>>【moomoo】アプリの使い方とメリット、使ってみた感想を解説!
質問④:日本郵船の配当金の権利確定日と支払日について教えて下さい
✓ 日本郵船の配当金の権利確定日
日本郵船の配当金の権利確定日は、9月30日(中間配当)と3月31日(期末配当)です。
権利確定日の2営業日前を「権利付き最終日」と言います。
なので、配当金を受け取るためには、「権利付き最終日」までに株を購入する必要があります。
✓ 日本郵船の配当金の支払日
日本郵船の配当金の支払日は、権利確定日から2~3ヵ月後。
具体的には、中間配当金が12月上旬、期末配当金が6月下旬になります。
- 中間配当の支払日:12月上旬
- 期末配当の支払日:6月下旬
質問⑤:日本郵船株で配当金生活は可能ですか?
日本郵船の配当金・配当利回りの一覧表(過去10期分)を再掲します。
決算期 | 配当金 | 配当利回り |
---|---|---|
2014年3月 | 16.7円 | 1.67% |
2015年3月 | 23.3円 | 2.02% |
2016年3月 | 20円 | 2.77% |
2017年3月 | 0円 | 0% |
2018年3月 | 10円 | 1.40% |
2019年3月 | 6.7円 | 1.24% |
2020年3月 | 13.3円 | 3.10% |
2021年3月 | 66.7円 | 5.30% |
2022年3月 | 483.3円 | 13.47% |
2023年3月 | 520円 | 16.83% |
2024年3月(予想) | 130円 | - |
上記のとおり、日本郵船の配当金・配当利回りは大きくブレる傾向にあり、安定していません。
なので、「日本郵船株で配当金生活を送る」ことは難しいと判断します。
日本郵船のような海運株ではなく、「金融株」や「通信株」を活用して配当金生活を目指すのがベストだと、個人的には考えています。
業績が不安定な海運株よりも、業績と配当が安定している金融株や通信株がオススメ。
まとめ:今回のポイント
今回は、日本郵船の配当金について解説しました。
ポイントをおさらいすると、下記のとおり。
- 日本郵船の2024年3月期の予想配当金は130円。100株保有での配当金は、13,000円の見込み
- 日本郵船の予想配当利回りは2.61%
※予想配当金130円 ÷ 株価4,978円(2024年1月19日の終値)× 100で算出 - 日本郵船の株主優待は「飛鳥クルーズ」の優待割引券。100株保有で、優待割引券3枚もらえる
日本郵船株に限りませんが、株式投資で配当金をゲットするには、的確な情報収集と証券口座の開設が欠かせません。
下記に、おすすめの株アプリとネット証券を載せておきましたので、参考にしてください。
- おすすめの株アプリ:moomoo(ムームー)
- おすすめのネット証券:松井証券
いずれも、無料で利用可能です。ぜひこの機会に、導入を検討しましょう!
※投資の判断は自己責任でお願いします。
今回は以上です。