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【教えて!】ソフトバンク(9434)の株価はなぜ上がらない?今後の見通しは?

2023/09/28

お悩みくん

ソフトバンクの株価はなぜ上がらないのですか?
今後の株価や配当金の見通しと一緒に教えてください。

こういった質問に答えます。

本記事の内容

  • ソフトバンクの株価推移
  • ソフトバンクの株価はなぜ上がらない? 
  • ソフトバンク100株買うのにいくら必要?
  • ソフトバンク、株価の見通しは?
  • ソフトバンク、配当の見通しは?

こんにちは、ブロガー&投資家のフリーです。

今回は、「ソフトバンクの株価はなぜ上がらない?」「ソフトバンク、今後の株価・配当金の見通しは?」を中心に解説します。

ポイントは下記のとおり。

  • 株価が上がらない理由①:携帯電話事業の成長鈍化
  • 株価が上がらない理由②:配当性向が高い&減配リスク
  • 株価が上がらない理由③:EPSが成長していない
  • 株価の見通し:今後の業績次第だが、「株価は上場来高値(210.5円)を目指す展開になる」と考える
  • 2025年3月期の予想配当金は、8.6円の見通し

※記事は2分くらいで読み終わります。

ソフトバンクはどんな会社?

ソフトバンクは、ソフトバンクグループ(9984)の中核会社。

主力の携帯電話事業では、「SoftBank」「Y!mobile」「LINEMO」の3ブランドを展開しています。

2024年3月期の売上高は6兆円。業界No.1のNTT(売上高:13.3兆円)の背中は遠いですが、KDDI(売上高:5.7兆円)を上回る数字を残しています。

現在、ヤフー、ZOZO、PayPayなど、非通信部門を強化中。今後の成長性もこの分野にかかっています。

配当利回り4~5%を狙えるので、インカムゲイン狙いの個人投資家にも人気の銘柄。

2024年9月に株主優待の新設株式分割(1株 → 10株)を実施、個人投資家へのアピールを続けています。

項目内容
社名ソフトバンク
証券コード9434
本社東京都港区海岸
設立1986年12月
決算3月31日
市場東証プライム
主な事業内容携帯電話、Eコマース、法人向け事業
従業員数(連結)約55,000名(2024年3月期)
売上高6兆840億円(2024年3月期)
配当利回り4.41%(2024年3月期)
株価190.6円(2024年11月11日終値)
購入できる証券会社松井証券moomoo証券 など

ソフトバンク株は、ネット証券で購入するのが便利で、手数料もお得です。

moomoo証券の場合、日本株の手数料が「無料」です。情報収集もカンタンにできるので、アプリのダウンロードをおすすめします。

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ソフトバンク(9434)の株価推移

ソフトバンクの株価推移は、下記のとおり。

※株価チャートは拡大できます。

ソフトバンク 株価チャート5年

※上記の株価チャートは、2024年9月の株式分割(1株 → 10株)を考慮済みです。

ソフトバンクは、2018年12月に上場しました。

2019~2022年の4年間、株価は低迷。130~160円の範囲内で推移しました。

なお、コロナ禍の2020年9月には上場来安値115.8円を記録しています。

転機が訪れたのは2023年8月になってから。株価は上昇基調となり、12月には高値182.7円を付けました。

2024年に入ってからも、株価は好調をキープ。7月には上場来高値210.5円を記録しました。

現在の株価は、やや停滞気味…。190円台で推移しています。

とは言え、ソフトバンクの株価は、公開価格(150円:株式分割を考慮)から40円程しか上昇していません。

フリー

「ソフトバンクの株価は、なぜ上がらないのか?」を以下で考察してみます。

ソフトバンクの株価は現在、190円台。2018年の公開価格(150円:株式分割を考慮)から30%くらいしか上昇していません。

「ソフトバンクの株価は、なぜ上がらないのか?」

このパートではその理由を考察してみたいと思います。

株価低迷の理由は、下記の3つが考えられます。

  • 理由①:携帯電話事業の成長鈍化
  • 理由②:配当性向が高い&減配リスク
  • 理由③:EPSが成長していない

以下で解説します。

理由①:携帯電話事業の成長鈍化

理由の1つ目が、携帯電話事業の成長鈍化です。

下記は、過去6期分の携帯電話事業の売上推移です。

決算期売上高
2019年3月1兆6,286億円
2020年3月1兆6,768億円
2021年3月1兆6,775億円
2022年3月1兆6,081億円
2023年3月1兆5,135億円
2024年3月1兆5,219億円
引用元:ソフトバンク 有価証券報告書

2019年から2021年3月期にかけて、売上を伸ばしてきましたが、2022年3月期から2期連続で減収に転じています。

おもな要因として、平均単価の安い「Y!mobile」の契約数の増加や、各種割引サービスの導入、通信料の値下げによる客単価の減少などが考えられます。

また、総務省からの携帯料金の引き下げ要請や、楽天モバイルの新規参入などからも影響を受けました。

2024年3月期は僅かに増収。今期(2025年3月期)の業績が注目されます。

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理由②:配当性向が高い&減配リスク

理由の2つ目が、配当性向が高い&減配リスクです。

ソフトバンクの配当金と配当性向は、下記のとおり。

※2024年9月の株式分割(1株 → 10株)を考慮して作成

決算期配当金配当性向
2019年3月3.75円38.8%
2020年3月8.5円85.6%
2021年3月8.6円82.8%
2022年3月8.6円78.2%
2023年3月8.6円76.4%
2024年3月8.6円83.4%
引用元:IR BANK、ソフトバンクの決算資料

直近5期の配当性向は80%前後で、かなり無理をして配当金を出していることがわかります。

※ちなみに、同じ通信会社のNTT(9432)の配当性向は30~40%、KDDI(9433)の場合は40%前後です。

投資家にアピールしようと、「かなり無理をして配当金を出している」印象です。

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✓ ソフトバンクの業績推移

ソフトバンクの業績推移(過去6期分)と、2025年3月期の業績(予想)をご覧ください。

決算期売上高営業利益純利益
2019年3月3兆7,463億円7,194億円4,307億円
2020年3月4兆8,612億円9,117億円4,731億円
2021年3月5兆2,055億円9,707億円4,912億円
2022年3月5兆6,906億円9,857億円5,175億円
2023年3月5兆9,119億円1兆601億円5,313億円
2024年3月6兆840億円8,760億円4,890億円
2025年3月(予想)6兆3,500億円9,500億円5,100億円
引用元:ソフトバンク 有価証券報告書&決算短信

上記のとおり、2024年3月期(前期)は、売上高は増えたものの、営業利益と純利益は「減益」になっています。

2025年3月期(今期)の業績は、増収増益を予想していますが、どのような数字で着地するかはまだ不透明です。

純利益が5,000億円を下回るようだと、今期の配当性向も80%を超えることになりそうです。

「このような高配当をいつまで続けられるのか?」「減配のリスクはないのか?」

このような不安が投資家に広がり、株価が上がりづらいと考えます。

理由③:ESPが成長していない

理由の3つ目が、ESP(1株当たり利益)が成長していないからです。

決算期純利益EPS
2019年3月4,307億円9.66円
2020年3月4,731億円9.93円
2021年3月4,912億円10.38円
2022年3月5,175億円11.0円
2023年3月5,313億円11.25円
2024年3月4,890億円10.34円
2025年3月(予想)5,100億円10.66円
引用元:ソフトバンク 決算短信

上記のとおり、ソフトバンクのEPSはほとんど成長していません。

「株価 = EPS(1株当たり利益)× PER(株価収益率)」なので、肝心のEPSがこのように低迷していると、株価は上昇しません。

EPSが成長していないと、投資家からの人気もなくなり、PERも低くなります。その結果、株価も上がりづらいという悪循環に陥ります。

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ソフトバンク100株買うのにいくら必要?

ここ1年間の株価推移は、下記のとおり。

※株価チャートは拡大できます。

ソフトバンク100株を購入する場合、下記で計算できます。

株価 × 100株 + 手数料 = 購入資金

2024年11月11日のソフトバンクの終値は、190.6円なので、これで計算してみます。

なお、私も利用しているmoomoo証券の場合、日本株の手数料は「無料」となっています。

190.6円 × 100株 + 0円=19,060円

おおよそ2万円で購入可能です。

減配リスクがあり、増配も期待できないので個人的には投資は控えたい銘柄です。

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ソフトバンク、今後の株価の見通しは?

株価は、下記の計算式で決まります。

EPS(1株当たり利益)× PER(株価収益率)= 株価

2025年3月期のソフトバンクの予想EPSは、10.66円(ソフトバンク 決算短信より)。

ソフトバンクの過去5期分のPERは、最低が13.0倍、最高が18.9倍(ソフトバンク 有価証券報告書より)。

この2つの数字から、ソフトバンクの株価を計算すると下記になります。

10.66円 × 13.0倍~18.9倍= 138.6円~201.5円

あくまでも、過去のPER基準ですが、「138.6円~201.5円」という株価が算出されました。

ちなみに、現在のソフトバンクの株価は190.6円(2024年11月11日終値)。上場来高値は、2024年7月に記録した210.5円です。

今後の業績次第ですが、「株価は上場来高値(210.5円)を目指す展開になる」と考えます。

ソフトバンク、今後の配当金の見通しは?

ソフトバンクの配当実績(過去6期分)と、今期(2025年3月期)の予想配当金は、下記のとおり。

決算期配当金配当性向
2019年3月3.75円38.8%
2020年3月8.5円85.6%
2021年3月8.6円82.8%
2022年3月8.6円78.2%
2023年3月8.6円76.4%
2024年3月8.6円83.4%
2025年3月(予想)8.6円
引用元:ソフトバンク、決算資料

2019年3月期の配当金は、期末配当のみだったので、3.75円にとどまりました。

2020年3月期からは、年2回(中間配当と期末配当)の支払いが定着。配当金は8.5円になりました。

2021年3月期からは毎年8.6円と、高い配当金を出し続けています。

※ただし、配当性向が80%前後と高く、減配リスクもあるのがネック。

なお、現在のソフトバンクの株価は190.6円(2024年11月11日終値)。

2025年3月期の配当金も8.6円の予定なので、予想配当利回りは4.51%(8.6円÷190.6円×100)になります。

参考までに、ソフトバンクの配当方針も載せておきます。

  • 業績動向などを総合的に勘案して安定性、継続性に配慮しながら実施
  • 2025年3月期の配当金は年間で8.6円を予定
引用元:ソフトバンク 配当方針

上記のように、2025年3月期の配当金への言及はありますが、それ以外は具体性に欠けます。

個人的には、業績次第で「減配」や減配に伴う「株価下落」のリスクがある銘柄だと考えます。

まとめ:今回のポイント

今回は、ソフトバンク(9434)について解説しました。

ポイントをおさらいすると、下記のとおり。

  • 株価が上がらない理由①:携帯電話事業の成長鈍化
  • 株価が上がらない理由②:配当性向が高い&減配リスク
  • 株価が上がらない理由③:EPSが成長していない
  • 株価の見通し:今後の業績次第だが、「株価は上場来高値(210.5円)を目指す展開になる」と考える
  • 2025年3月期の予想配当金は、8.6円の見通し

ソフトバンク株に限りませんが、株式投資で成功するためには、的確な情報収集が欠かせません。

スマホで手軽に確認できる、moomoo(ムームー)などの株アプリを利用して、「株価」や「業績」を定期的にチェックすることをオススメします。

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※投資判断は、自己責任でお願いします。

今回は以上です。

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